高萩市は、(仮)市営手綱住宅建設に伴い、来年度に予定していた実施設計業務を18年度に遅らせる方針を明らかにした。これは市の政策転換によるもので、担当課では来年度の予算要求から設計費用を外した。これにより、工事は19年度から10か年で建設する計画となる。
(仮)市営手綱住宅建設事業は、駒木原、萩ケ丘、坂東塚の3団地が、老朽化著しく、また手狭なため、グリーンタウンてつな住宅団地の西側、常磐高速道路沿いの敷地2・9haに市営住宅を建設するもの。
東側の1kmほど離れた戸には、高萩協同病院(施工=東急建設・鈴縫工業JV、220床、平成18年4月開院予定)の建設が進められている。
基本設計は、プロポーザルにて選定した日立建設設計・三上建築事務所JVが策定。
それによる配置計画は、住棟構成をもとに不整形な敷地形状を活かしたものとし、住棟は、大きく北棟、西棟、南棟の3つに分節。それぞれの棟の中心部にエレベーターを配置する。
各棟の中でも、さらに4棟に分節して、それぞれを渡り廊下でつなげる計画。
全体では135戸を想定し、内訳として、多家族向け(76㎡)が29戸、一般向け(64㎡)が94戸、小規模住宅(50㎡)が12戸となる。
このほか付属施設として、集会所、駐車場、駐輪場、公園などを設ける。駐車場に関しては、北棟側74台で、西棟側が85台、南棟側81台の合計240台収容を想定する。
現在は、高萩エンジニアリングが地質調査業務を進めている。高萩市住宅公社が造成した際、盛土切土により変化した地盤を精査するためで、現地調査は終了した。今月には調査結果が市に提出されるもようだ。