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埼玉県所沢市

雨水滞水池設置など/合流式下水道の緊急改善

2005/01/06 埼玉建設新聞

 所沢市は「第1回所沢市合流式下水道緊急改善事業アドバイザー会議」の開催結果を公表した。会議では、改善を必要とする経過報告を行うとともに、現状と対策策定の方針を示した。

 会議では、合流式下水道の説明、所沢市における合流式下水道、放流先である東川の河川水質の現状、合流下水越流水の実態調査結果、合流式下水道の改善目標、所沢市としての改善対策を説明した。

 市としての改善対策では、<1>雨水滞水池(貯留施設)の設置、および雨水吐きから滞水池へ導くバイパス管を設置し、分流並へ対応<2>雨水吐きの改良により放流回数を半減<3>スクリーンの設置により夾雑物の流出防止――などを掲げた。

 合流式下水道緊急改善については、国からの承認を得るべく、今年度内に計画をまとめるべく作業を行っている。内容は12年度に策定した同計画を見直し、整備を図るもの。工事は5か年程で行う方針。

 対象エリアは、約845ha。宮本町、日吉町、元町などの旧市街地。

 15年度にはモニタリング調査を日本上下水道設計(新宿区、電話03-5269-4321)が担当して、大雨時のオーバーフローをサンプル抽出し、水質など分析。降雨量に対する流下量なども測定した。

 所沢市では他市と異なり、飲み水使用や親水公園などが無く、特に苦情・被害なども見られてはいない。既存の下水道管については、処理場が昭和46年に運転開始した後、布設したもので、30年以上経過したものもあり、早期の布設替えも望まれている。



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