かすみがうら市(坪井透市長)が2016年度当初予算案を発表した。第Ⅰ期工事として新校舎の建設が進む下稲吉小学校施設整備事業には4億3343万5000円を計上。新たに旧校舎解体と外構工事を発注する。小中学校統合関連では、霞ヶ浦中学校と美並小学校の給食室を改築。霞ヶ浦中に2億321万6000円、美並小に2億279万5000円を配分した。街路整備事業には5億5867万5000円を充当。新規で都市計画道路神立停車場線に着工する。(3面に主な事業)
一般会計の総額は170億円で前年度当初比5・6%減。このうち普通建設事業費は、小中学校の統合に伴う環境整備事業の減額により同41%減の20億8931万2000円。
まず道路関係では、街路整備事業に5億5867万5000円。そのうち新年度から着工となる都市計画道路神立停車場線(L1150m)の改良工事には2億9937万6000円を充てる。施工延長は692m。そのほか附帯工事費に4500万円。
市道整備事業には1億9664万5000円を充当。道路改良(市道7034号線ほか1路線)、舗装新設(市道8-1228号線ほか1路線)、舗装補修(市道6-0006号線ほか1路線)、排水整備(市道8265号線ほか3路線)を行う。
道整備交付金事業は1億8766万3000円。市道0109号線(宍倉地内、L200m)、市道0110号線(宍倉地内)、市道6-0006号線(新治・下稲吉地内、L300m)の3路線で改良工事を進める。
道路維持管理事業では、橋梁の法令定期点検に3020万円、西田橋(上稲吉地内)の橋梁長寿命化の補修設計に600万円、下志筑橋(下志筑地内)と松延橋(同地内)の積算委託に150万円を配分。
また、土浦市と一部事務組合を設立して推進している神立駅周辺整備事業には負担金3億2470万8000円。16年度は駅舎橋上化や自由通路整備などを予定している。
学校関係では、下稲吉小学校改築事業に4億3343万5000円。現在、株木建設・千和・千代田エンジニアリングJVが7月31日までの工期で第Ⅰ期工事(新校舎建築)に取り掛かっており、16年度は新たに第Ⅱ期工事(旧校舎解体)と第Ⅲ期工事(外構)を発注する。
下大津、美並、牛渡、宍倉小学校のことし4月の統合に向け、教室棟増築やプール改修を実施した美並小学校では、給食室を改築するための工事費2億円を盛った。規模はS造平屋建て延べ約320㎡。
14年度に統合した霞ヶ浦中学校でも、同じく給食室の改築に取り掛かるため工事費2億円を予算化。こちらはS造平屋建て延べ350㎡程度。
そのほか新規で、千代田中学校の校舎屋根補修に工事費1500万円と設計費150万円を計上した。
一方、水道事業会計を見ると、資本的支出が5億5239万8000円で前年度比18・9%増。主要事業は、大塚取水場と下稲吉第2浄水場間の導水管整備事業(口径150㎜、L530m)や、都市計画道路神立停車場線の配水管整備事業(口径150㎜、L860m)。