笛吹市は、芦川町区域を対象とする過疎地域自立促進計画をまとめた。事業計画には、市道２路線の改良や３橋梁の改修などが盛り込まれ、交流人口増加による活性化の推進が叫ばれている。

　計画をまとめるにあたり、今後の方向性としては住民にとって必要な生活基盤整備とともに、若彦トンネルと農産物直売所などを背景にした交流人口流入による更なる活性化の取り組みが必要としている。

　分野別に示された５カ年の事業計画には、市道２－66号線改良（Ｌ３５０ｍ）や芦川大橋改修（Ｌ27・２ｍ）などの基盤整備をはじめ、車庫兼詰所の消防施設整備、ドクターヘリポートの整備、文化財や観光の案内板設置などが挙げられている。

　なお、計画のスタートは２０１６年度で、９日の市議会定例会で議決された。事業計画に示された主な内容は次のとおり。掲載は◆事業名（施設名）＝内容の順。

【産業の振興】

　◆観光またはレクリエーション＝芦川源流散策路整備、観光案内板設置

　◆過疎地域自立促進特別事業＝花木植栽、芦川農産物直売所等指定管理、すずらんの里指定管理、日本すずらん保護、兜造り茅葺古民家藤原邸指定管理

【交通通信体系の整備、情報化および地域間交流の促進】

　◆市町村道・道路＝市道２－66号線（道路改良）Ｌ３５０ｍ×Ｗ４～６・５ｍ、市道７０３３号線（道路改良）Ｌ５００ｍ×Ｗ４～６・５ｍ

　◆市町村道・橋梁＝芦川大橋（改修）Ｌ27・２ｍ×Ｗ10・１ｍ、沢口橋（改修）Ｌ17・１ｍ×Ｗ５・３ｍ、柳沢橋（改修）Ｌ11・６ｍ×Ｗ５ｍ

　◆林道＝蕪入沢上芦川線（改良舗装）Ｌ２００ｍ×Ｗ４～５ｍ

　◆自動車など＝除雪機械購入

【生活環境の整備】

　◆消防施設＝消防施設整備（消防車両車庫兼詰所整備）

【医療の確保】

　◆診療施設・その他＝ドクターヘリポート整備

【教育の振興】

　◆学校教育関連施設・給食施設＝給食施設改修

　◆学校教育関連施設・その他＝擁壁およびグラウンド改修

【地域文化の振興等】

　◆地域文化振興施設等・地域文化振興施設＝文化財案内板設置

【その他地域の自立促進に関し必要な事項】

　◆芦川地区過疎地域活性化基金積立金