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茨城県日立市

消防本部の改築へ移転検討/新年度に設計着手/候補地は桐木田市民広場

2005/01/13 日本工業経済新聞(茨城版)

 日立市は、老朽化著しい市消防本部・日立消防署の合同庁舎について、新年度から改築の検討を進める方針を明らかにした。新年度の当初予算には、地質調査費や設計費などが計上される見込み。建設予定地は、市役所に近い桐木田市民広場が有力。平成19年度の完成を目指す。

 市消防本部と日立消防署の合同庁舎は、昭和37年11月、日立弁天町1-17-13の敷地955・89㎡に、RC造3階建て延べ1727・58㎡(建築面積668・46㎡)で建設された。職員数は98名で、車両台数が19台。

 庁舎は築後、増設や修繕工事などを繰り返してきたが、老朽化が著しく耐震調査も行われていない状況。加えて庁舎内の通路も狭く、消防車や救急車も3台程度が縦列駐車を余儀なくされている。

 建設予定地は、既存地内における敷地の問題から、半径2km圏内の消火活動を想定した、桐木田市民広場への移転が候補に挙がっている。

 施設内には、消防本部機能をはじめ、自主防災訓練のできる防災教育機能、総合訓練機能(現在は訓練場が3km以上離れている)を盛り込む方針。

 このほか、防災備蓄倉庫やヘリポートの整備も検討していく。

 来年度当初予算には、建設予定地を対象とした地質調査費や設計費などが計上される見込みで、その後、2か年かけて建設する見通し。



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