県企画部新線沿線整備課は、つくばエクスプレス沿線開発の上河原崎・中西特定土地区画整理事業（つくば市、約１６８ha）で、第１回目の事業計画変更の認可を昨年末に得た。主な変更点は<１>土地利用計画で、幹線道路であるつくば真岡線バイパス、土浦岩井線バイパスの交差地西側約９haを、「沿道サービス街区」「一般住宅」から「計画拠点街区」に変更し、商業・業務施設などを誘致する<２>街区確定測量に伴う道路や保留地地積の変更－など。総事業費は４６７億円から４４６億円に縮減した。そのうち全体工事費は若干の減少だが、内訳では整地費を約７７億円から約１０７億円に増額し、上水道・下水道工事費を減額した。

　　上河原崎・中西地区の土地区画整理事業は、同じ沿線開発の島名・福田坪地区の北西に位置する立地条件を活かし、幹線道路を活かした都市機能の集積などを計画。

　計画人口は１万１０００人（３４００戸）で、平成３１年度までを計画期間に１３年２月２８日に認可を得て事業着手したが、街区確定測量の成果や地価下落の影響などを考慮し、事業計画を一部変更した。

　主な変更は、土地利用計画で、つくば真岡線バイパス、土浦岩井線バイパスの交差地西側約９haを、従来の「沿道サービス街区」「一般住宅」から「計画拠点街区」に変更。市街地の早期立ち上げのため、大型の商業施設や業務施設の誘致を図る。

　また、「計画街区拠点」の南側約４haも「共同利用街区」に変更して、都市機能を集積させる。

　その他、道路、水路、緑地、保留地地積、減歩率なども一部変更した。

　資金計画では、総事業費は４６７億円から４４６億円に２１億円縮減。そのうち工事費は若干の減少だが、年度ごとの工事費は、当初計画では計画期間の前半に重点配分しているものを、計画期間の後半にシフトさせる。

　工事費の内訳も変更した。整地費は約７７億円から約１０７億円に増額。上水道工事費は約３６億円を約１０億円に、下水道（雨水）工事費は約１９億円を約１３億円に減額した。

　同地区の進ちょくは、今年度は、万博記念公園駅へのアクセス道路などの造成工事、街路築造工事、換地設計、埋蔵文化財発掘調査などを進めている。

　第１回事業計画変更後の資金計画は次のとおり。

【全体事業費】４４６億円

【主な支出】

◇幹線道路（６８４４ｍ）＝６６億４１６７万円

◇区画道路（２万５５８６ｍ）＝２４億２５０５万円

◇特殊道路（２９２ｍ）＝２２４０万円

◇公園・緑地（４万５６２２ｍ）＝５億２８２６万円

◇移転補償（２１戸）＝２０億１５３４万円

◇下水道（雨水）＝１３億５３９６万円

◇下水道（汚水）＝１４億２０２０万円

◇上水道（４万３６０ｍ）＝１０億１６０１万円

◇ガス（５万１９１０ｍ）＝６億７３８７万円

◇ＣＡＴＶ＝８億４６４２万円

◇整地費＝１０７億３７０７万円

◇その他工事費＝２７億３００万円（雑費等）

◇調査・設計費＝５７億５７６０万円（埋文調査含む）

　※工事費合計＝３５６億４９２５万円

【年度別工事費】

◇１６年度＝４億８７７０万円◇１７年度＝５億１３５０万円◇１８年度＝１１億１０００万円◇１９年度＝３１億２０００万円◇２０年度＝５５億４０００万円◇２１年度＝５５億４０００万円◇２２年度＝５５億４０００万円◇２３年度＝４９億４０００万円◇２４年度＝３４億６０００万円◇２５年度＝２４億５０００万円◇２６年度以降＝１６億６１８９万円。