沼田市教育委員会は、国指定文化財の旧生方家住宅の改修工事を計画している。設計委託や工事発注時期については、補助金の交付決定を待ってからとなるため、設計、工事とも早ければ、17年度にも発注したい考えだ。
工事は、雨漏り等の改修がメーンで、屋根や壁の老朽化した部分の補修を行う。
旧生方家は、様式や技法から17世紀末頃の建築と考えられており、江戸末期の元治元年(1864年)の大修理をはじめ、数回の改築・増築を行っている。最後の補修は、沼田公園内に移築された昭和48年で、すでに補修から30年以上が経過し、屋根材などは耐用年数を越えていることから同事業が計画された。建物規模は、W造平屋建て、延べ床面積240・75㎡。