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遊具整備岡部に決定/笠間芸術の森子どものひろば

2005/01/18 日本工業経済新聞(茨城版)

 県土木部公園街路課は17日、デザインビルド方式(2段階随契方式)を適用した笠間芸術の森公園「仮称・子どもの広場」主要遊具等整備工事の当選者を富山県の(株)岡部に決めた。県がデザインビルド方式を公園遊具等の整備に採用するのは初めて。対象施設はロングすべり台、光の間、鳥の小道、雲の回廊、雲の間。設計の履行期間に約4か月を見込み、7月中旬ごろに施工の契約を行い、着工する予定だ。

 参加業者は、当選者の(株)岡部のほか、(株)コトブキ(東京都)、(株)丸山製作所(東京都)、(株)中村製作所(千葉県)、(株)サトミ産業(新潟県)、大永ドリーム(株)(群馬県)、太陽工業(株)(東京都)、内田工業(株)(愛知県)、日本体育産業(株)(長野県)、(株)三英(千葉県)、日都産業(株)(東京都)-の計11社。

 岡部を選んだ理由として担当課では、「メンテナンス性や経済性が他の企業より優れていた」と話す。

 デザインビルド方式(2段階随契方式)は、公募型プロポーザルで設計業者を選定・随意契約した後に、同一業者と施工の随意契約を行うもの。担当課では、昨年9月28日に技術提案競技の公募を告示。技術提案競技の参加要件としては、単体で、当該遊具の製造・据付の実績を持つことなどが条件となった。

 その後は、競技参加申込書を10月7日に受け付け、技術提案書の提出者を絞り込んだ後、選定を受けた11社から12月8日に提案書の提出を受け、今回、当選者を決定した。

 県では公園遊具を整備する場合、これまで指名競争で設計者や施工者を選定していた。しかし、遊具の事故多発などから安全性への要求が高まり、コスト面だけではなく、デザイン性、経済性なども含めた総合的な観点で設計・施工者を選定する必要性が増し、設計・施工一括のデザインビルド方式を適用することにした。

 県では、デザインビルドを平成14年度に潮来浄化センター水処理設備改築工事に初めて適用しており、今回が2回目。公園遊具整備に適用するのは全国的に見ても初めてという。

 今回の契約対象は、ロングすべり台、光の間、鳥の小径、雲の回廊、雲の間-の5施設。設計期間は120日以内、施工期間は200日以内を見込む。

 子どもの広場は、笠間芸術の森公園のエリア5(四季の森、子供の森)とエリア6(東側プロムナード、東駐車場)の約4haに拠点型遊び空間として整備するもの。総工費は約7億円。計画づくりは創建が担当。複合遊具、管理運営拠点となる森の小屋、延長180mのローラーすべり台、木製つり橋、園路などのを3期に分けて5か年で整備する。

 なお、管理・運営は県が笠間市に委託して行う。



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