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茨城県水戸市

水戸市の新庁舎建設工事/落札は大成・株木・昭和・コスモ・菅原特定JV

2016/06/09 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市の新庁舎整備建設工事の一般競争入札が執行され、落札者は大成・株木・昭和・コスモ・菅原特定JVに決まった。落札金額は税抜き114億3000万円。電気設備工事と機械設備工事の落札者については、今週中にも公表される見通し。今後は13日開会の6月議会に工事請負契約の議案を提出し、承認されれば7月中にも着工する。2018年6月末の工事完了、8月下旬の供用開始を目指していく。

 新庁舎は、消防本部庁舎と水道部庁舎を集約し、現在地(中央1―4―1)に免震構造で建て替える。概要は、RC造一部S造地上8階(地下1階)建て、延べ約4万187・62㎡(建築面積5919・92㎡)、備蓄倉庫はRC造2階(地下1階)建て、延べ626・92㎡(建築面積275・24㎡)。設計は久米・柴建築設計共同企業体。

 建設に係る工事は当初、2月24日に公告したが、本体建設工事の参加が1JVのみだったため、中止となった。その後、4月20日に再公告し、6月3日に開札。大成建設㈱(本店・東京都新宿区)、株木建設㈱、昭和建設㈱、コスモ綜合建設㈱、菅原建設㈱(いずれも水戸市)のJVが落札した。予定価格は114億4000万円だった。なお、電気設備は19億100万円、機械設備は26億800万円で、10日午後にも落札者が公表されるもよう。

 建物は敷地の南西側に配置。1階の高さは周囲地盤レベルより1・5m高くし、庁舎の正面出入口は北側に置く。構造形式は地上がラーメン構造、地下が耐震壁付きラーメン構造。基礎形式は場所打ちコンクリート杭による杭基礎。

 駐車場は合計371台分(平面224台、地下147台)を整備。敷地内には電気自動車用充電器も設置する。駐輪場は270台(自転車230台、バイク40台)。また、公共交通の利用促進に向け路線バスのバス停を敷地内に設ける。車両出入り口は市道駅南4号線(敷地西側)と市道駅南45号線(東側)に設置。敷地北東の駐車場下には雨水貯留槽を配置する。

 1~3階の低層階には、市民の利用頻度の高い窓口・相談・情報提供機能、コンビニ、レストランなどを中心に配置。1~2階には屋内エスカレーターを設置する。4~6階は執務室とし、防災センター関連の機能は4階に配置。議会機能は7階とし、8階の一部に機械室、議場上部の屋上スペースにヘリポートを設置する。

 エレベーターは15人乗り3基、20人乗り1基、24人乗り2基。受変電設備は屋内キュービクル式で変圧器4000kVA程度。非常用発電機設備は運転時間を72時間とし、ガスタービンの屋内パッケージ型で8階に設置する。8階南側には太陽光発電設備(20kW)を配置する。


 【図=完成イメージ、1階エントランス、基準階執務空間、建設場所の現況】

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