笠間市は、地域医療センターかさまの新築工事について、近く一般競争入札を公告して7月中に開札する。順調ならば8月にも着工し、14~16カ月の工期で建設を進め、2018年4月のオープンを目指す。施設規模はRC造2階建て延べ床面積3915・95㎡(30床)。本年度当初予算には2カ年継続費18億3500万円(16年度=7億3400万円、17年度=11億100万円)を設定。設計は㈱三橋設計(東京都千代田区)がまとめた。
現在の市立病院(中央1-2-24)は1959年に友部町国保病院として開設。79年に全面改築、98年に増築し、規模はRC造2階建て、1876㎡となっている。
建物が手狭となり、老朽化も進み、災害時の対応にも改善が必要であることから、南友部字東遠原1966、鴻巣字前原657-48(敷地面積7186・19㎡)へ移転する。
建設場所は社会福祉法人愛の会が運営する「笠間陽だまり館」の東側。北側は県道杉崎友部線(W19・85m)、東側は都市計画道路宿大沢線(W19・05m)と接している。駐車場は敷地内に75台、隣地に30台、高架下に25台を確保する。
施設は地域を支える市立病院として現在の機能を充実させ、保健・福祉・医療の三位一体の取り組みを推進するため、内部に保健センターや地域包括支援センター、病児保育施設などの行政機能を併設する。
病院機能の面積は2731・46㎡で、1階には待合ホール(305・63㎡)、外来診療部門(153・81㎡)、検査部門(66・59㎡)、訪問看護部門(53・98㎡)、その他(825・97㎡)を配置。2階には病棟(637・73㎡)、リハビリテーション(132・82㎡)、その他(554・93㎡)を置く。
行政機能は1階とし、保健センターが530・86㎡、地域包括支援センターが106・49㎡、病児保育ルームが41・63㎡、その他が505・51㎡。
整備方針としては、バリアフリー化やユニバーサルデザインを採用し、耐震性に優れ、災害時における被災者の医療、救護など災害時にも対応できる施設とする。また、ライフサイクルコストを考慮し、太陽光発電設備など自然エネルギーを利用して環境にも配慮する。
建設工事に係る一般競争入札は7月開札を見込んでおり、近く公告する。市議会の議決を必要としない案件だが、入札結果は報告し、14~16カ月程度の工期で建設工事を進める。18年2月ごろから引っ越しを行い、同年4月に開院となる見通し。
【図=西側正面玄関ファザードイメージ、行政棟側メインアプローチイメージ】


















