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無足場採用で省力化

2016/06/23 本社配信

 フジタが施工する日本大学経済学部新築工事で、総足場ではなくデッキ型ゴンドラと揚重機を併用した施工方法により、外壁工事の省力化を図っている。地上14階、最高高さ59・79m。現場の佐竹所長は、「総足場か無足場か悩む高さだが、何よりも省力化に取り組みたく、この工法を採用した」。採用されたのは、日綜産業グループの日綜ゴンドラ(東京都中央区)のパネル揚重機システム「P―UP工法」の特殊アーム仕様。

 費用面ではそれほど差はなかったが、伊藤副所長によると「総足場に比べると人手は3分の1程度に抑えられる」。さらに「工期も3カ月のところが、2カ月程度でできる」とメリットを話す。佐竹所長は「安全面の効果もある。60mの高さの足場の維持を考えるとリスクはかなり低くなっている」と評価する。

 現在、現場では外壁作業の真っ只中。揚重機で下ろされたGRC(ガラス繊維補強セメント)の外壁やカーテンウォールを作業員が手早く取り付けている。作業は4人1チームで1日20枚程度のペースで進んでいる。佐竹所長は、「働き手の高齢化が進んでいる。建設会社の取り組みとして、やはり省人化・無人化は考えていかなければならない」と話す。

現場ではカーテンウォールの取り付けが順調に進む

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