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国土交通省八ッ場ダム工事事務所

本体の設計へ着手/アイドールで概略設計/19年度の着工目指す

2005/01/28 群馬建設新聞

 八ッ場ダム建設事業を進めている国土交通省八ッ場ダム工事事務所はこのほど、ダム本体の概略設計業務を指名プロポーザル方式で、アイドールエンジニヤリング(東京都杉並区梅里1-7-7電話03-5306-3737)を特定した。特定については、過去の実績などを踏まえ、様々な評価項目を総合的に判断、同社を選定したもの。今後のスケジュールとしては、概略設計を進め新年度末から詳細設計に移行、18年度に実施設計を行いたい考えで、本体着工は、19年度を目指している。

 今回同社以外に指名されたコンサルは、日本工営(東京都千代田区麹町5-4電話03-3238-8027)、建設技術研究所(東京都中央区日本橋本町4-9-11電話03-3668-0451)、八千代エンジニヤリング(東京都目黒区中目黒1-10-22電話03-3715-1231)、ドーコン(東京都港区浜松町2-6-2-502電話03-5473-1301)、アイ・エヌ・エー(東京都文京区関口1-44-10電話03-5261-5711)の計5者。

 同業務には、昨年開催された同ダムコスト縮減委員会での意見・提案を反映させる。具体的には、せん断強度の値やダム本体の基礎岩盤の強度、その結果を踏まえた形でのコンクリート打設量及び掘削量、本体配置(座取)、リフト厚などについて調査、検討する。

 八ッ場ダムは、利根川水系吾妻川に建設され、位置は右岸側が長野原町川原湯、左岸側が同町川原畑になり、形式は、重力式コンクリートダムで、堤高131m、堤頂長336m、堤堆積160万立方mを予定している。

 現在は、代替地の造成及び付け替え国道145号などの基幹施設の整備を急いでおり、すでに川原湯地区では大規模な造成工事が進められている。また、付け替え国道145号は林地区と横壁地区を結ぶ3号橋の工事に着手しているほか、林地区と長野原地区結ぶ久森沢トンネル、久森沢橋、立馬橋の工事を進めるなど代替地間を結ぶ幹線道路が整いつつある。



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