つくば市では、TX関連まちづくり活性化推進事業で、重点的な施策を明らかにした。それによると、市内で建設が進められているエクスプレス各駅の周辺整備事業として、中央公園の再編整備するとともに、駅周辺に駐車場と駐輪場の整備。中央公園については、景観性の確保を中心に園路やトイレなどを改修する。研究学園地区のペデストリアンデッキについてもリニューアル整備に着手する考えだ。
TX関連まちづくり活性化推進事業では、昨年9月に本部と推進会議で組織する推進本部を設置して以降、重点事業についての協議を進めていた。実際に各課からは継続事業を含めて104事業が提案されたが、そのうち特に重点的に推進する事業として、推進会議が28事業を選定し、本部に提案した。
選定された28事業は東京事務所の開設やTX開業のPR、子育てサポートなど多岐にわたり、建設関連整備ではエクスプレス各駅の周辺整備事業として、中央公園の再編整備や駐車場と駐輪場整備、研究学園地区のペデストリアンデッキリニューアル事業などが盛り込まれた。
中央公園の再編整備では、樹木が密集し、景観性が損なわれているため、樹木の剪定や園路、トイレの改修を進め、全体的なリニューアルを行う。位置が最終つくば駅の周辺のため、セントラルパーク的な要素のある公園になるという。
駐車場と駐輪場については、研究学園駅、万博記念公園駅、みどり野駅の周辺や一部高架下で計画されている。今後、駐車場は開業後の必要性が見込めるため、17年度に整備されそう。ただ、駐輪場については、開業後の利用者数などを把握したうえで整備する考えもあるため、先送りする場合もあるとしている。
研究学園地区のペデストリアンデッキについては現在、段差が多いため障害者に不便となっていることから、段差を解消するとともに、街路灯を整備する考え。17年度の当初予算で設計費と整備費を合わせ約7000万円が見込まれている。
推進本部事務局の企画調整課によると「選定された28の重点施策には、これまでにも進めていた継続事業も含まれているが、新規事業についても17年度に予算化できるよう財政窓口と調整を進めている」としている。