記事

事業者
千葉県県土整備部

対策強化で14億円追加/九十九里有料道路嵩上げ/工期を来年7月まで延長

2016/09/14 日刊建設タイムズ

 県県土整備部河川整備課は、海岸津波対策事業の九十九里有料道路嵩上げ工事で擁壁や排水路などの構造物の仕様を一部変更し、道路排水や安全対策、塩害対策などを強化するため、9月補正予算で事業費13億9000万円を追加する。これにより、本年度の事業費は既定予算と合わせ総額21億400万円となる。今回の事業費追加で、同事業の総事業費は54・5億円から79・4億円に増加する。事業費は債務負担行為を設定。事業期間が当初の2017年3月から同7月に変更となる。

 同事業は、九十九里有料道路約17・2㎞のうち約8・9㎞について津波対策として嵩上げ工事を実施。道路面を既存の4mから2m嵩上げして6mとし、築堤を行う。生態系など環境面や海水浴等の利用面、砂浜浸食等の防護面の観点を総合的に検討し、昨年度から事業を実施している。

 工事の発注は県が県道路公社に委託。同公社が昨年度から工事を発注。これまでに「その1」から「その9」までの9件を発注済み。残りの「その10」から「その13」までの4件は第3四半期に発注する予定。残工事の場所は白子町浜宿外地先など。これまでの工事延長は約4・3㎞。工事内容は盛土工、補強土壁工など。

 これまでの工事の施工者等は次の通り。〔▽工事名=①工事場所②施工者③落札額(予定価格)④工期⑤工事延長〕

 【2015年度】

 ▽九十九里有料道路南九十九里海岸津波対策工事(有料道路嵩上げ工その1)=①九十九里町真亀外②鈴木土建③4億5000万円(4億5838万円)④16年10月31日⑤796・5m▽同(同その2)=①九十九里町片貝外②大松建設③3億9900万円(4億4584万円)④16年10月31日⑤754・1m

 【2016年度】

 ▽九十九里有料道路南九十九里海岸津波対策工事(有料道路嵩上げ工その3)=①九十九里町粟生外②今井組③3億1650万円(3億5617万円)④17年3月20日⑤583・8m▽同(同その4)=①九十九里町不動堂外②畔蒜工務店③3億9800万円(4億536万円)④17年3月20日⑤812m▽同(同その5)=①大網白里市四天木外②萩原土建③3億5680万円(3億9481万円)④17年3月20日⑤605・6m▽同(同その6)=①大網白里市北今泉②市原組③3億500万円(3億5592万4000円、消費税込み)④17年3月20日⑤695m▽同(同その7)=①大網白里市南今泉②鎌形建設③3億210万円(3億3640万円)④17年3月20日⑤360m▽同(同その8)=①大網白里市南今泉外②岡田土建③3億1770万円(3億5260万円)④17年3月20日⑤470m▽同(同その9)=①白子町剃金②安川③3億600万円(3億2615万円)④17年3月20日⑤341m

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら