富士見市は、中心市街地活性化基本計画(素案)をまとめ、このほど公表した。同案にはパブリックコメント(市民意見提出手続)を実施しており、3月1日まで意見を募る。鶴瀬駅周辺の都市基盤整備と商業活性化の一体的な推進をはじめ、商業環境の形成に必要な具体的方策を示し、今年度内に正式に決定、17年度から各種事業に取り組む。駅舎景観整備や富士ビル建替も含んでいる。
目標期間は平成17年度から26年度までの10年間。区域設定は、商店会の立地状況などを勘案し、113haに定めた。
区域内には鶴瀬駅西口と同東口の土地区画整理事業が展開中。その2事業と連携させながら、まちづくりと連動した商業活性化に係るソフト・ハード事業および都市整備事業などを盛り込んでいる。
基本方針は5つに分類。<1>ビジネス機会の提供と強化<2>来街機会や消費の拡大<3>環境整備や空間演出<4>市街地整備の促進<5>活性化事業の具体化と推進体制の確立-など。
これに基づき、各事業を選出。概ね3年以内に実施するものを「短期」、5年以内に実施するものを「中期」、10年以内のものを「長期」として、区分した。
基本計画策定業務は、マキュアス(豊島区、電話03-5953-2454)が担当した。
基本計画における主な建設関連事業は次のとおり。
【鶴瀬駅西口土地区画整理事業と一体的に整備する事業】
▽公園整備=第1公園5000㎡、第2公園1750㎡。長期
▽防犯灯設置=20および12m道路を除く全路線。短期~長期
▽市道第2933号線整備=区画整理区域の西側。長期
▽県道歩道整備=踏切からダイエーまで。長期
▽周辺道路網の整備=区画整理区域外の道路。長期
▽無電柱化=鶴瀬駅西通線。短期
▽歩行者専用道路の演出整備=区画整理区域内歩行者専用道路3路線。長期
▽駐車場整備=鶴瀬駅西口駅前周辺。長期
【鶴瀬駅東口土地区画整理事業と一体的に整備する事業】
▽駅舎景観整備改善およびユニバーサルデザイン=東口駅舎および駅前広場周辺。中期~長期
▽鶴瀬駅東口富士ビル建替=鶴瀬商業協組が入居するビルの建替。中期~長期
【鶴瀬駅東口土地区画整理区域内および周辺の公共施設など整備事業】
▽公園整備=第1公園632㎡、緑地10か所890㎡。長期
▽電線地中化=鶴瀬駅東通線、駅前広場。長期
▽緑道の整備=権平川。長期
▽歩行者専用道路の演出整備=区画整理区域内歩行者専用道路。長期
▽周辺道路網の整備=区画整理区域外の道路。長期
▽下水道=区画整理区域内外の中心市街地。長期
【公共施設などの整備・充実事業】
▽鶴瀬駅におけるユニバーサルデザイン=エレベーターや障害者トイレの設置。短期
▽コミュニティ道路整備=歩車共存型コミュニティ道路の整備。中期~長期