国土交通省荒川上流河川事務所は荒川太郎右衛門地区自然再生事業で来月、第10回協議会を開催し、実施計画をまとめる。施工は17年度から概ね10年間をメドに進めることになり、17年度は上池の掘削工事を予定している。さらに、同地区を含むエリアで計画されている第4調節池の事業化に向けて、事務所職員による検討を開始した。今年からデータ整理や現地調査に着手しており、自然再生事業との整合性も検討していく。
太郎右衛門地区自然再生事業は、上尾市・桶川市・川島町の荒川旧流路において、湿地環境の保全・再生を目的としたもの。上池・中池・下池で、掘削やワンドの造成、河畔林の保全、ボックスカルバートによる池の連結など、複数の整備内容が検討されている。
一方、第4調節池は荒川中流部に計画されている、5か所の調節池のうちの1つ。最下流の第1調節池は完成しているものの、そのほか4池は事業化されていない。第4調節池の計画規模は、容量2500万立方mで、面積3・2平方kmとなっている。