高崎市は10日までに高崎競馬の廃止に伴う競馬場跡地利用について、当面のスケジュールを明らかにした。それによると、他競馬の場外馬券発売は継続して行われる見通しであることから、場外発売時に開放するための駐車場約2800台を確保する方針だ。新年度事業として工事着手する。
高崎競馬場内の土地は、県有地や市有地、組合有地、民有地が複雑に入り組み、境界も不明確で早急に所有者に返還できる状況でないという。
今後は、地権者に返還する具体的な方法や本格的な跡地利用については、県と協議を進める考え。この間に生じる賃借料や施設の維持管理経費をJRA(日本中央競馬会)及びNRS(日本レーシングサービス)が継続して実施する場外馬券発売の収益の一部をこれらに充てる。
また、高崎競馬開催時に利用していた駐車場のうち、場外の民間所有駐車場については、3月末までに地権者に返還することとなっているため、現在ある場内駐車場に加え、旧馬場内に舗装工事などを施し駐車スペース約2800台を確保する。このほか、中央競馬等の発売日数増加に伴って、新たな出入り口を2か所程度設ける方針だ。