高根町が今年度に実施を計画する、「花関所の郷、南清里フラワーパーク」整備事業は、現在、日本工営(東京都千代田区、電話〇三-三二三八-八三二一)が担当し進めている設計作業が最終段階にあり、順調にいけば来月にも建設工事が発注となる見通し。発注は建築と土木施設の分離を基本に、数本に分けておこなわれる模様。
同事業は、農地の保全と景観形成を図る目的で、長沢地内の大門ダム南側の農地(約一〇ha)に花がテーマの交流公園を整備するもの。建設費には、農水省の「花と緑のうるおい空間整備」の補助採択を受け、昨年度末の大型補正で一〇億七、四九〇万円を計上。そのまま今年度に繰り越しが措置されている。
町の計画によると、園内には季節を問わず花の鑑賞が楽しめる花の展示温室をはじめ、芝生広場、体験農園などを整備。また、総合交流ターミナル施設(木造平家建て、延べ床面積七二〇㎡)をはじめ、軽食レストラン棟(同四八〇㎡)、加工体験工房二棟(同三五〇㎡)などの建物も配置する。
このほか、同敷地が谷間の傾斜地にあるため、場内の移動をスムーズにするための昇降リフトも設ける計画となっている。
町では、同施設を地域の産業振興、都市と農村の交流拠点に位置づけ、年度内の全体完成を目指す。