県長岡地域振興局は15日、異常降雪時の道路状況を把握するため、新潟県測量設計業協会と応援業務に関する協定を締結した。振興局の坂井武徳局長と協会の山岸陽一会長が調印を交わし、ことし1月の大渋滞の対応策として「測量のプロ」が協力する。
協定では、大雪警報の発令による高速道路の通行止めが発生した場合等に、県が協会へ応援を要請。協会員9社からの臨時道路巡視員20人が管内の長岡市、見附市の18カ所の交差点で幅員、圧雪等の道路状況を確認し、写真や電子メールで情報を報告する。
調査は2時間間隔を基本に実施。交差点付近に居住し、日頃から交通量や渋滞の有無に精通する協会員が徒歩で移動し、タイムリーな情報を提供する仕組みだ。
巡視箇所は、①中野西地内交差点②柳橋交差点③新潟町交差点④今町サウンドボール付近⑤大口与板線との交差点⑥下々条交差点⑦新組小学校付近交差点⑧蔵王橋西詰交差点⑨城岡橋付近交差点⑩長岡市学校町付近交差点⑪古正寺交差点⑫匠橋交差点⑬大島交差点⑭長岡インター線との交差点⑮沢田跨線橋西側交差点⑯摂田屋交差点⑰片田交差点⑱浦交差点―。
「豪雪時に関する協定では県内初」と紹介した坂井局長は「渋滞の検証の結果、道路情報の収集が課題となった。巡視員による巡視を強化し、効率的な情報収集ができる。管内の道路約560㎞は今月から除雪体制となるが、万全の体制で道路確保に努めたい」とあいさつ。
また、山岸会長は「当協会は地域に密着した集まり。大雪では建設業者は除雪作業で人員不足となる。私たちは測量、土木施設の情報を持っており、効率的に情報収集できる」とアピールし、画期的な協定に期待を込めた。
【写真=測量のプロが協力】