上田市は21日、定例記者会見を開いた。
来年4月に建設工事に着手する、菅平高原に整備する屋内運動施設「菅平地区振興施設」建築工事費1億7600万円を計上。事業費は建築工事費総額9億円、委託費は5,000万円を見込む。
新施設は、菅平高原国際リゾートセンター西側の現在の菅平高原グリーンフィールドに建設。概要は、鉄骨造2階建て、延べ約2500㎡規模。1階はバスケットボールコート1面分のアリーナとクールダウンルーム室を設け、2階にトレーニング場などを整備。駐車場は普通車36台分と、大型バス17台分を確保する。基本・実施設計は久高設計が基本・実施設計手掛けている。施設開始は2018年9月を目指す。
また、神川統合保育園と公民館との複合施設整備事業関連で、周辺の道路整備を行う計画で、用地取得費7100万円と統合保育園建設に係る用地費9352万円を予算化。道路整備は、市道下吉田久保林線と神川拠点施設を整備する。
上田城城跡公園のNHKが展示する「信州上田真田丸大河ドラマ館」が来年1月15日の営業終了になることから、市独自でVR(立体視)システムを利用した大画面映像や真田氏ゆかりの品などを展示する方針を示した。整備費は8000万円を計上し、開館は来年4月。 12月補正予算額は総額18億8269万円を追加し、当初からの累計総額717億8582万円を予算化。
母袋創一上田市長は、来年度当初予算の見通しについて述べ、2017年度当初予算は『通年予算』とした上で、合併算定替の終了に伴い、交付税が21年度までに約8億円の普通交付税が減少される見通し。投資的経費は「事業の必要性、緊急性、投資効果を十分に検討する必要がある」と話していた。
12月補正予算案詳細(単位千円)◆は新規事業
■一般会計
【総務費】
◇本庁舎等整備事業(検討会開催の追加)=76
◇公有財産管理事業(武石地域の旧権現保育園耐震診断・農業振興と移住促進を図るなど未来への投資につながる施設整備等を行うための耐震診断)=2,500
【民生費】
◇神川統合保育園建設費(用地費)=93,523
【農林水産業費】
◇農林漁体験実習館管理運営事業(腐食が著しい越屋根及び浴室内の修繕、改修工事)=29,000
◆有害鳥獣防除対策事業(業務用デジタル簡易無線機導入、無線機44台)=2,000
【商工費】
◆大河ドラマ館後利用施設整備事業(VR・立体視システムを利用した400年前の上田城体験、真田氏の歴史紹介、ゆかりの品展示など)=80,000
◇菅平地区振興施設整備事業(工事及び工事監理委託の計上、設計委託の確定見込の減額)
▽工事請負費=1億76000▽工事監理委託=1,000▽実施設計等委託=5,410減
【土木費】
◇除排雪関連経費の追加計上=65,000
◆バイパス整備関連事業(市道下吉田久保林線及び神川拠点施設に係る道路整備等)
▽用地費=71,000
▽補償費=9,150
【教育費】
◇小学校トイレ改修工事(神科小、北小、南小)=44,000
◇小学校施設整備及び営繕工事の追加=8,600
◇本原小学校改築事業工事追加=58,000
■特別会計
◇駐車場緊急対応用修繕追加=1,000