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国土交通省常陸河川国道事務所

概略ルートや構造検討/国道51号潮来バイパス整備へ

2005/02/23 日本工業経済新聞(茨城版)

 国土交通省常陸河川国道事務所は、国道51号潮来地区の未改良区間(潮来市上戸~洲崎)の整備計画の策定を進めている。先月には、県土木部や潮来市と「潮来地区幹線道路計画検討会」を立ち上げ、潮来バイパスの整備基本方針やルート・構造などの検討に着手した。予定では、来月にも概略道路計画をとりまとめ、来年度からは都市計画決定の手続きに必要な実施調査へ移行する見込み。

 千葉市から水戸市に至る国道51号の潮来市内区間は、片側1車線で、鹿島臨海工業地帯の発展などによって慢性的な渋滞が発生している。

 潮来市周辺の51号では、東バイパスや牛堀バイパス、鹿嶋バイパスなどの整備を行ったが、潮来市の上戸地内から洲崎地内までの中心市街地を通過する区間は改良が進んでいない。

 そのため国交省などは、未改良区間の計画づくりのため「潮来地区幹線道路検討会」を発足、地元と一体となった整備計画の策定の検討に着手した。検討会の構成は、座長に川滝弘之・国交省関東地方整備局道路部道路企画官、その他に常陸河川国道事務所長、県土木部、潮来市。

 検討会では、道路の現状と問題点、対策の必要性、整備効果、道路整備の基本方針、ルート・構造などを協議する。

 検討スケジュールは、今月内にも第2回検討会を開催して潮来バイパスの基本道路構造等をとりまとめ、来月の第3回検討会で概略道路計画をまとめる。

 並行して、道路計画づくりについて地域にニューズレターを配布。また、国道51号潮来地区の現状や問題点、ニーズなどのアンケート調査も実施した。アンケートは近くとりまとめ、検討の参考とする。

 さらに、検討状況などをパネル展示やリーフレット配布などで伝える「オープンハウス」の実施も検討している。

 これらの作業が順調に進めば、来年度からは、都市計画決定手続きに必要な実施調査に着手し、具体化を目指していく。



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