前橋市から桐生市を結ぶ一般国道50号における渋滞解消などを目的とした「前橋笠懸道路」の整備を計画している国土交通省高崎河川国道事務所は、新年度早々にも環境影響評価準備書の公告縦覧及び都市計画案の縦覧を行う方針だ。来年度には、ルート内構造物の予備設計を発注するとともに、都市計画決定を目指す方針だ。
前橋笠懸道路は、前橋市から桐生市を結ぶ一般国道50号の交通渋滞や生活環境の改善を目的として整備する。現道は前橋市二之宮町から笠懸町鹿までは2車線道となっていることから、地元や道路利用者からも改善要望があげられていた。同事務所では計画を柔軟に進めていくため、これまでに関係自治体で構成する委員会を設置、ルートを固めるため地域住民などを対象としたアンケート調査(PI方式)などを行い、北ルート案を基に事業を促進することに決定している。ルートは、前橋市今井町の国道50号と上武道路の交差部から笠懸町鹿地内の国道50号と主要地方道大間々尾島線交差部付近までの延長約13km。15年度には、ルートに関わる大気や動植物の調査や予測手法の検討など、環境影響評価準備書の素案策定等を新日本開発工業(東京都品川区西五反田2-28-5電話03-3492-7741)へ委託したほか、平面交差点やダイヤモンド型インターチェンジ2か所の予備修正設計業務をパシフィックコンサルタンツ(群馬営業所=前橋市大手町2-6-17電話027-243-8808)へ17年3月18日までの履行期間で発注している。
現在、準備書の縦覧に向け作成作業を進めており、来年度早々にも準備書を公告縦覧するとともに都市計画案についても縦覧する。また、来年度にはルート内に整備される構造物の予備設計を発注し、同年度内の都市計画決定を目指す考え。
詳細設計については18年度の発注を予定している。