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群馬県太田市

第5水源地を改修/新年度から3か年で整備

2005/02/26 群馬建設新聞

 利根川左岸に位置する第5水源地の改修工事を計画している太田市水道局は、新年度から3か年事業として工事に着手する。工事概要は、井戸の新型ポンプ据え付け工事や、地下ケーブルの位置を変え、古くなった電気設備・機械設備を改修し単独受電ができるように変更していく。これまでに見直し作業を含む設計業務を日本水道設計社(東京都千代田区神田錦町3-18電話03-3292-8431)が担当しており、工事内容や工法などを決めていく。

 太田市には、8か所の水源地があり、1~3水源地は渡良瀬川から、4~8までが利根川から取水され、利根川側で取水された水は、古戸地内にある利根浄水場で処理され、西部工業団地内にある配水塔からポンプアップされて給水されている。今年度同市では、給水戸数7万3000戸、年間給水量241万100立方m、1日平均6万6274立方mが給水されている。

 第5古戸水源地は、昭和30年に建設され、県企業局が東毛工業用水事業として、利用していた水源地を太田市が譲り受け、上水道に切り替え使用している。既存施設は、同市古戸町の利根川左岸に位置し、コンクリート造の浅井戸4か所、深井戸4か所の計8か所で構成されている。これまでに施設の全体改修事業を計画するものの、築40年以上経過している施設の補修に使われる部品が少なくなっている。また、地下ケーブルなどの電気設備においては、絶縁抵抗などの老朽化が進むとともに、ポンプの老朽化により取水量も年々減少し、施設全体で老朽化が進んでいる。

 計画では、既存施設の取水ポンプは、高圧電流を受電し各井戸に送電しているが、劣化した部分から漏電すると取水がストップしてしまう恐れもあるため、地下ケーブルをやめて、位置を変更し地上にケーブルをもってくることで、そこに新型ポンプを備え付け、単独受電ができるように整備を行い、取水能力の低下したポンプを整備する計画。

 今後は、日本水道設計社が担当している設計が完了次第、取水状況や電気設備の位置関係などを検討し、新年度から3か年計画で改修工事に乗り出す考え。また、単独受電に対しての設計や井戸の詳細設計についても委託する予定。



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