県宇都宮土木事務所は二日までに、主要地方道大沢宇都宮線(新里街道、宇都宮市)の外環状線(宮環)交差点改良工事に着手することを決めた。起点の宮環交差点(細谷町、若草)から延長一、二〇〇mの宝木工区(細谷町地内)に国補交通安全施設整備事業を導入。来月中にも延長一二〇mの改良工事に入る計画。事業費は五億四千万円。このうち緊道事業費四億四千万円、交安施設費には一億円の配分が決まっている。
十年度までに細谷町地内の用地取得がほぼ完了したことから、狭隘な道路幅員による慢性渋滞を引き起こしている起点の交差点改良に着手することにした。詳細設計を(株)ダイミック(宇都宮市御幸ケ原町八一-一四)に委託。併せて用地物件調査、物件補償にあたり、本格的な工事に入る。
宝木工区では、市街地に向かって東側の用地を買収するとともに、西側の水路を暗渠化し〇・八mの幅員を創出、全体で標準一六mの道路幅員を確保する。この中で右折レーン、無歩道の東側車線に接して三・五mの歩道を設置する計画。用地取得後、工事に対する地元の了解を得次第一挙に工事に入り、十二年度中には概成させたい意向。
大沢宇都宮線は、鞍掛トンネル開通後の車両交通量が増大。このため、起点を宮環交差点、終点を東北自動車道仁良塚陸橋(宝木本町)とする延長二、二〇〇m区間の拡幅を計画。起点側を宝木工区、終点側を細谷工区(延長一、〇〇〇m)に設定した。九年度には緊急地方道路整備事業を導入。細谷工区の主に終点側から交差点改良、道路拡幅、無歩道区間の歩道設置工事を実施している。
宮環との交差点は現在右折レーンがなく、手前(細谷町側)の道路状況も幅員が八m程度あるものの、①西側から市道が接続するT字路一カ所②交差点手前でさらに東側から市道が接続するY字路一カ所③東側は無歩道④西側歩道は水路上蓋を利用-など道路線形が入り組んでいる。右折車両の待ち時間や通勤通学の自転車、歩行者交通が錯綜し、慢性的な交通渋滞を呈している。
同事務所では、同路線と宮環との円滑な車両の流れと歩行者、自転車交通の安全確保に配慮。緊急な整備が必要な個所として事業化することにした。