新潟県は、県央基幹病院の基本設計プロポーザルの結果、佐藤総合計画・基設計JVを最優秀者に特定した。
同者の提案では、救急および一般車輌のアプローチの良さ、建物内部の計画では、病棟・コア・診療の3つのゾーンを構成する上で、患者とスタッフの動線分離や部門間連携への期待、限られた面積の中で様々なスペースの確保を提案。ゾーン構成により北陸自動車道からの騒音、光害対策が図られるとともに、病棟ゾーンを弥彦山に向けることで、眺望の良さを活かした計画となっている。今後の医療動向、環境変化にフレキシブルに対応するためのスケルトンインフィル方式の採用やアメニティ環境にも配慮するなど企画力・提案力が高く評価された。
参加表明があった5者の技術力、地域実績、技術提案書を審査し、最優秀提案者に同JV、次点の優秀提案者は横河建築設計事務所・長建設計事務所JVだった。
三条市上須頃地内に建設する県央基幹病院は、用地面積4万3000㎡程度、延べ床面積3万3000㎡程度を想定し、病床数は450床で22診療科を備える。
基本設計の履行期間は8カ月間程度を予定し、2017~18年度を設計期間にあて、19年度に用地造成と建築工事の発注手続きを進める。建築工事は20~22年度の3カ年で行い、22年度中の竣工、23年度早期の開院を予定する。