さいたま市施行後、初の土地改良事業が西区で始動する――。指扇北土地改良事業として地権者23人は先月までに、県知事宛てに認可申請書を提出しており、6月には認可されるもよう。今年度は地区界測量に着手し、18年度から道路3417m、排水路6262mの整備に着手する。事業完了は21年度を予定、事業費は3億2421万円を試算。
同土地改良事業は、旧大宮市時代の8年度から、地元に入り、地権者50人を対象に説明会、合意形成を進めてきた。
対象区域は高木、清河寺地区の19ha。地区の南側は県道上野さいたま線、東側は内谷本郷さいたま線が南北に走っている。
地区内の生産物は、両線を通じて出荷されているが、地区内の道路は最大幅員4m、平均幅員2mと狭いうえ、屈曲しているため見通しが悪く、農業機械の運行に支障を来しているほか、機械同士のすれ違いも困難。
土地改良では、耕地を集約化するとともに、道路環境を改善し、歩行者の安全確保と生産性の向上を目指す。
整備計画では、地区中央を走る支線一種道路(L183m)をアスファルト舗装とするほか、周辺道路となる支線2種道路を砂利舗装で整備する。延長は3234m。
排水路整備のうち、支線一種道路沿いの滝沼排水路は、1~6号に分割し、いずれも道路側溝(開水路)を施す。1号水路はB300×H500~900mm。L368m。2号B300×H800~900mm、L327m、3号B300×H300mm(既設利用)、L109m、4号B300×H500~600mm、L146m、5号同、L204m、6号は同L164m。
排水路7~22号は、B300×H300mm、L2951mの土水路。23~26号は、落蓋式水路で構造はB300×H800~1100mm、L232m。27号も同規模。
28~31号はB300×H400mm、L739m、32~33号同、L412m、34~35号B300×H300mm、L351m、36~37号B300×H400mm、L74m、38~39号はB300×H300mm、L114mで、いずれも土水路として整備。
事業費内訳は、整地工5300万円、排水路工1億200万円、道路工1570万円。
測量および設計委託費は2600万円、用地買収補償費9420万円、換地費2160万円、雑費1120万円。