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栃木県黒磯市

木ノ俣地内遊歩道整備、今月中にも橋梁・遊歩道の設計を委託、10月に開削工事を発注意向

1999/08/03 栃木建設新聞

 黒磯市は十~十三年度の四カ年事業で進めている木ノ俣地内の遊歩道整備について、今月中にも橋梁(吊り橋)と遊歩道の設計を委託、十月に開削工事を発注する意向を固めた。

 遊歩道は木ノ俣川沿いに新たなルートを付けるもので、総延長約一・二km。事業地は国立公園内であることから自然の状態を重視しており、幅員は人がすれ違うことができる程度の一~一・五m。路面は砂利舗装程度、一部、野面ごろ太石舗装、雑石空積工。施設も野外卓、ベンチ程度の休憩場三カ所。駐車場は起点となる木ノ俣橋付近の市有地に三十台分程度を確保する。

 十年度に起点から左岸側に延長五六〇mの開削を終わり、今年度は開削、橋梁部分を含め延長約二五〇m。橋梁は木橋吊り橋を予定。橋長一五m、橋台は現在地にある自然石を利用する。

 この遊歩道はハイカー、観光客らに自然に親しんでもらおうと整備するもので、板室温泉に至る一般県道黒磯田島線の木ノ俣橋を起点に、左岸側をたどり約六〇〇m付近に木橋を架設、右岸側をたどって那珂川合流部の水道橋手前を終点とする。往復で約二時間程度の軽いハイキングコース。

 当初は周回ルートが考慮されたが、県道でスノーシェルター工事が施工中であることなどから片道の往復路となった。起点側から約二〇〇~五〇〇mにわたってオオバヤナギが群生、また橋梁架設付近から那珂川合流部にかけて巨石群が見事な景観を見せている。



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