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群馬県玉村町

都市計画公園『北部公園』埋蔵文化財調査、10月~11月頃に一部工事を発注へ

1999/08/03 群馬建設新聞

 玉村町が計画している都市計画公園「北部公園」の埋蔵文化財調査が9月頃には終了する見通しが付き、10月から11月頃にかけて11年度予定した一部工事を発注する意向だ。

 水と緑の豊かなやすらぎの公園、誰でも利用しやすい公園を基本テーマに計画されたもので、上福島地内に約4・7haの用地を確保して3つのテーマでゾーンニングされる。施設内容は、隣接する老人福祉センターやクリーンセンターと整合性を持たせ、幼児から高齢者まで安心して利用可能とするため可能な限りのバリアフリー化を進め、環境問題にも配慮したエコロジー公園として機能するほか、災害時の避難場所としての役割も果たしていく。総事業費として25億円を見積もっている。

 建設場所は同町北部の上福島地内で、クリーンセンター、老人福祉センターの東側隣接地、事業用地の面積は約4・7ha。森緑地設計事務所(東京都港区東麻布1-12-8、電話03-3585-8361)が策定した施設計画によると、「水と緑の豊かなやすらぎのある公園」を基本テーマに三分割のゾーンニングとし、各ゾーンのテーマに沿った整備が計画されている。

 また、関連する周辺整備では公園南側の道路をメーンアクセスとして現状(W4m)を13m(両側歩道)に拡幅し安全対策を講じるほか、東及び北側道路は車道二車線で対応する。駐車場は、メーンとなる西駐車場へ74台(身障者用6台分)の収容能力を確保、東駐車場は22台のほか大型バス3台分のスペースを確保する。さらに、サッカーの大会開催時には多目的広場が四〇台分の臨時駐車場として対応可能となっている。

 9月頃、埋蔵文化財調査が終了する見通しが付いたことから、10月~11月頃に一部工事(付替水路、水路新設)を発注する予定。11年度当初予算に工事費として2、500万円を計上した。

 なお、総事業費に25億円を試算しており、平成15年度の完成、16年度当初の供用開始を目指している。各ゾーンの施設概要は次の通り。

【自然とやすらぎのゾーン】=同ゾーンのコンセプトは、築山、池、噴水など修景施設を中心とした空間とエコロジーを意識した小水路で形成する自然環境空間

▼修景池=同町の行政区域を模した約2、000㎡の池

▼築山=上毛三山をイメージして池の北側と西側に三か所配置

▼小水路=エコロジーパークの核施設で生物の生息環境確保や観察ポイントの設置。築山頂上の滝から流れ始め池の周囲を蛇行する。

▼バラ園=同町の花「バラ」を広くPRする庭園整備

▼噴水=メーンエントランスの中心施設で水膜噴水や水遊び型噴水を採用するほか、滅菌設備を完備して安全対策に万全を期す

▼管理事務所=公園管理に必要な事務室やインフォメーション、シャワー室など利便施設を備えるほか、災害時に必要な物資を備える防災倉庫としても機能させる

【運動のゾーン】=町民の健康増進をサポートする施設として競技人口の増加が顕著なサッカー場を整備して公式試合を可能とする標準規模のプレーエリアを整備する

▼サッカー場=同公園東側に配置する計画で、105m×68m(7、140㎡)を一面整備する

【遊びのゾーン】=子供をターゲットとするエリアでのびのびと安全に遊べるオープンスペースを確保

▼子供広場=さまざまな遊びを組み合わせ、小高い丘に冒険砦型遊具の設置や、安全で体にやさしい芝生広場整備

▼多目的広場=イベントの開催や臨時駐車場など多岐にわたり利用可能なスペースの整備



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