国土地理院(茨城県つくば市、矢口彰院長)は今月1日からインターネット上で利用できる関東地方の空中写真閲覧サービスの対象範囲を拡大。今回から県内の甲府市、南アルプス市、韮崎市、北杜市などの空中写真228枚が無料で閲覧できるようになった。
国土地理院では、地図作成に使用するため昭和20年頃から全国で繰り返し撮影した約100万枚の空中写真を保有。同空中写真は撮影した時代の地形や土地利用、都市化の状況が分かる貴重な資料となっていることから、空中写真のデジタル化を進め、完了した地域については教育や防災など幅広い活用を図るため順次インターネットで公開している。
関東地方では、東京都の中心部について1306枚の空中写真の閲覧サービスを14年度から開始していたが、今回は地域を広げる形で平成8~12年度に撮影された空中写真2876枚を新たに公開開始したもの。インターネットで公開済みの空中写真は、国土地理院ホームページ「空中写真を見る」(http://mapbrowse.gsi.go.jp/airphoto/index.html)で閲覧できる。
なお、国土地理院の空中写真は、本院(つくば市)および各地方測量部等で閲覧できるほか、財団法人日本地図センターで購入が可能。