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埼玉県さいたま市

赤山東線市施行分の橋梁部140m/JR跨線部は62億5000万円/建設局

2005/03/16 埼玉建設新聞

 さいたま市建設局の17年度当初歳出予算は、対前年度比4%減の461億9331万2000円となった。このうち、街路事業では、赤山東線跨線橋の改築事業で鉄道軌道部の工事を62億5000万円の継続費を設定。6月議会案件としてJRに工事委託するほか、中山道~産業道路間の橋梁部140mは、市の直接施行とし、まずピア3基の発注が6月以降に予定されている。また、道場三室線立体部の整備に向けた用地取得が本格化するほか、三橋中央通線の電線類地中化推進、整備が進む南大通り東線延伸に向けた検討にも着手する。

 街路事業における17年度のメーンとなるのは、第1工区として事業化する赤山東線跨線橋の改築工事。4か年継続事業で初年度は、既存橋の撤去がメーン。

 計画によると、17号側は盛土でアプローチ。JR跨線部は単弦ローゼ(鋼床版)で、橋長は73m。下部構造は、JR部と中山道部をジョイントする部分に橋台と橋脚をセットしたラーメン式の「ピアバット」構造。基礎はPHC杭(SC)で、φ700mm、44本。

 中山道側の橋脚は逆T式。基礎は場所打ち杭、φ1200mm、L32m、32本。橋脚は、3基が梁出し式で、いずれもL18m12本。場所打ち杭でφ1200mm。さらに、逆T式橋台を1基設置し、擁壁でGL部に入る。

 設計はJR東日本コンサルタンツ(渋谷区、電話03-5371-3371)が担当。工事は開会中の市議会閉会後、本協定を締結し発注する。

 一方、市施行分の中山道側橋台部から産業道路(603m)までの第2工区は、橋長140m、幅員25mの4系間PC橋。

 今年度はピアを発注し、跨線橋整備と歩調を合わせながら、年度毎に工事費を計上する。

 橋梁から中山道へ降りる北車路は一部JRへ委託。中山道との接続部については、市からの発注が予定されている。また、中山道から赤山東線へアプローチする南車路は、18年度以降、市から発注される。

 道場三室線整備は、国道17号~市道11号線(大戸バス通り)間771mの用地買収が74%に達し、17年度には買収完了、擁壁など1部工事に着手、18年度から工事を本格化させ、19年度の共用開始を目指す。また、11号線~国道17号大宮バイパス間についても用地取得作業に着手し、22年度までの整備完了を予定している。

 11号線~バイパス間は、第2工区として位置付けられているもので、延長1115m、幅員は30~36m。

 計画では、大戸バス通り先の高沼用水路にボックスカルバートを布設。与野中央通り先の鴻沼川には、26mの橋梁を架設。

 桜区西堀9、10丁目付近の高低差部分は、アンダー構造とし、県道大谷本郷線をパスする。

 構造は、同線手前で10mの重力式擁壁を設置し、さらに75mのU型擁壁を築造。1部30m、高さ50cm~3mの自立山留式擁壁を整備しながら、同線をアンダーパス。延長は113m。ボックスは幅7mの2連。同線西側は、97mのU型擁壁と15mの重力式擁壁を計画。

 このほか、歩道両側への電線共同溝の整備も予定されている。

 基本設計はパシフィックコンサルタンツ(さいたま市、電話048-600-2550)が担当。

 三橋中央通線は、電線類地中化(C・C・BOX)を推進。これまでに計画延長1490mのうち、560mを整備中。残る区間については17年度から事業化し、19年度の完成させる方針。

 また、南大通り東線は、事業人か区域の工事が進められており、18年度には天沼高鼻線までの供用が予定されている。

 今後は、周辺の道路ネットワークをさらに強化するため、同線のバイパス道として計画されている産業道路間の延伸について検討していく。



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