国土交通省大臣官房官庁営繕部は１日付で、「公共建築工事の発注者の役割」解説書の第一版が完成したことを地方整備局や全国営繕主管課長会議の構成員等へ通知した。都道府県を通じて市区町村にも解説書を配布し、活用してもらうほか、発注者が参照しやすいようにホームページで参考資料リンク一覧も掲載している。また、土地・建設産業局からも都道府県・政令市の契約担当課と建設業担当課、建設業団体、設計・積算関係団体へ通知する。

　同解説書は、社会資本整備審議会からの官公庁施設整備における発注者の在り方に関する答申で作成を求められていたもの。地方自治体の公共建築工事発注者にも向けられた答申であることや公共建築工事と公共土木工事・民間建築工事との対比、適切な積算数量の算出など発注者の役割に関する解説を行っている。

　官庁営繕部では、発注者の需要を踏まえた検討成果や時代に応じた新たな内容を追加するなど、今後も解説書を継続的に見直す考えだ。