国は25日付けで地域高規格道路の計画路線の中から整備区間の指定が行われ、県内では上信自動車道の渋川市金井字本町~同字上ノ町間の約1kmが指定された。今回の指定は同自動車道で3か所目となる。
この指定を受け、小寺知事は「大変嬉しく思います。昨年指定された渋川西バイパスに接続することで渋川市内の渋滞緩和はもとより、全線開通に向けて大きな弾みとなります」とのコメントを発表した。
同自動車道は、渋川伊香保IC付近~長野県東御市の上信越自動車道東部湯の丸IC付近へ至る約80km。本県及び長野県の広域整備基本計画の広域道路に位置づけられ、6年度に国から地域高規格道路に指定。
このうち、県内の延長は約65kmとなり、幹線交通乗り入れ30分構想を実現し、吾妻地域の活性化支援に大きく寄与する道路として、早期の全線供用が望まれている。
県では、国の17年度予算編成に対して上信道の早期整備を要求するなど、重点課題として強く働きかけていた。
県内ルートのうち、整備区間に指定されているのは八ッ場ダム関連事業の国道145号八ッ場バイパス(約9km)と、渋川伊香保ICからの渋川西バイパス(約5km)の2区間。
八ッ場バイパスは、県が事業主体だが一部区間は国(八ッ場ダム工事事務所)へ施工依頼、工事を本格化させている。
また、渋川西バイパスは、国(高崎河川国道事務所)の直営で今年度に新規着工準備区間として事業化。
今後は、渋川市~東村間(約4km)、東村~吾妻町間(約8km)、吾妻町~吾妻町間(約12km)、長野原町~嬬恋村間(約10km)、嬬恋村~嬬恋村間(約11km)、嬬恋村~長野県東御市(約20km、うち県内5km)の調査区間について整備区間への格上げを要望していく方針だ。