関東地方整備局の県内4事務所(長野国道、国営アルプスあづみの公園、長野営繕、富士川砂防)は30日、長野国道事務所で平成17年度の事業概要を発表した。各事務所の予算額は、長野国道238億3400万円、国営アルプスあづみの公園が22億8800万円、長野営繕が3億800万円、富士川砂防が6億9500万円。主要事業には、98億円の予算が付いた新直轄方式による中部横断自動車道や、アルプスあずみの公園大町・松川地区整備をあげた。
事務所別の事業概要は次のとおり。<見出/6/0/長野国道> 新直轄分を除く予算額の内訳は、改築費57億1000万円(前年度比21・4%減)、管理費81億2200万円(0・3%増)、付帯受託2億200万円(55・9%減)。
【高規格道路】
◇中部横断自動車道=整備計画区間(八千穂IC-佐久JCT)約23kmの用地買収及び盛土工事を推進。残る基本計画区間約26kmについも調査を進める。
◇中部縦貫自動車道=基本計画区間約34kmについて、整備のあり方検討及びルートの最適化に向けた調査を推進する。
【バイパス等】
▽18号上田バイパス=上田市国分-住吉L1・8kmのうち、起点側を中心に用地買収を推進する。
▽18号上田坂城バイパス=未供用区間(県道長野上田線-鼠橋間)L2・7kmの設計及び用地買収を進めるとともに、上田トンネル・橋梁・改良工事を推進する。用地は9割以上買収済み。
▽18号坂城更埴バイパス=千曲市八幡地区の用地買収・舗装・改良を進めるとともに、嬢捨T線から国道403号間約2kmの供用を目指す。本年度唯一の供用開始区間。
▽18号長野東バイパス=長野市北長池-柳原間L2・8kmの用地買収に向け、地元設計協議を推進する。
▽18号野尻IC関連=都計1工区(信濃町古間-信濃町IC間)L4・5kmの調査設計を推進する。
▽19号塩尻北拡幅=市道吉田中央線-起点間L1・5kmの用地買収を推進。広丘駅周辺整備の完了にあわせた事業完了を目指す。
▽19号松本拡幅=松本市渚-宮渕L1・6kmのうち、渚交差点を中心に用地買収を推進する。
▽20号下諏訪岡谷バイパス=下諏訪町東町-岡谷市長地間L1・68kmの調査設計を推進する。
▽20号坂室バイパス=茅野市宮川-木舟間L3kmの調査設計及び用地買収を進めるとともに、改良工事などを推進。西茅野土地区画整理地内の暫定供用を目指す。宮川大橋の下部工にも着工を予定。
【防災対策】
19号防災として信州新町、生坂村においてブロック積擁壁、落石防止柵、グランドアンカーなどを行う。箇所数は30箇所程度。また、山清路地区の早期着手を目指し、設計協議を進める。
【維持管理】
牟礼村内の堆雪帯設置や、長野市消防局-西尾張部間の歩道融雪装置設置に着工する。
【沿道環境】
長野市消防局-西尾張部間や、篠ノ井バイパス、諏訪バイパスで低騒音・排水性舗装を実施する。
【交通安全対策】
19号信州新町などで歩道設置を推進する。
【電線共同溝】
20号上諏訪(全体計画600m)で、約300mの整備を進める。
【耐震補強】
18号千曲市雨宮の篠ノ井橋において、橋脚補強を実施する。<見出/6/0/アルプスあづみの公園> 予算額の内訳は、整備費18億8400万円(前年度比0・9%減)、維持管理費4億400万円(16・8%増)。
大町・松川地区で、概成しているセンターゾーンの電気・通信設備などを設置するとともに、林間レクリエーションゾーン「アルプス大草原」の敷地造成、園路整備を進める。また、園内の地下設備埋設(電気・通信・上下水)を行う。<見出/6/0/長野営繕> ▽長野法務総合庁舎機械設備改修その他工事
▽飯田地方合同庁舎機械設備改修その他工事
▽伊那統計・情報センター増築棟その他工事
▽長野陸運支局建築改修その他工事<見出/6/0/富士川砂防>
【総合土砂管理対策】
富士川砂防流域において、上流から河口までの流域全体(流砂系)における土砂の量質に関する調査を実施。また、オープンタイプ砂防堰堤の整備を行う。
【IT防災基盤整備】
▽青木沢砂防堰堤群工事
▽釜無川本川山腹工工事