水戸市の(仮称)保健所建設事業について、増築棟の施設概要が明らかになった。建物の規模はRC造3階建て、延べ約1900㎡とし、保健センター(笠原町993-13)の南側に建設する。1階に休日夜間緊急診療所、2・3階に試験検査室を配置。来年度から2カ年で既存棟の改修とともに施設整備工事を進め、2020年4月の供用開始を目指していく。整備費は約21億円を見込んでいる。
市では20年4月の中核市移行に向け、保健衛生行政を総合的に推進する拠点となる新たな保健所の整備を計画。
これまで行ってきた母子健康や健康増進などの対人保健サービス、休日夜間緊急診療所の運営に加え、新たに移譲される食品衛生や生活衛生などに係る対物保健サービスを総合的に実施する。
笠原町地内にあるRC造3階建て、延べ3189・52㎡の保健センター既存棟を改修し、新たな建物を建設する。基本・実施設計は㈱日立建設設計(本社=東京都千代田区)で策定中。本年度内にまとめる。
増築棟の1階には休日夜間緊急診療所(内科、小児科、外科、歯科)をはじめ、受付事務室や待合ホール、倉庫などを置く。エレベーターは1基。トイレは2カ所。外部階段も設ける。2~3階は試験検査フロアとし、病理検査や食品細菌検査、ウイルス検査、理化学検査などの試験検査室を置く。
増築棟は既存建物の南側、駐車場として使用している場所に設置する。減数分は北側の緑地などを整備することで現状の約70台から約90台に拡張。これに伴い、出入口を広げるなどして見通しを良くする。
既存棟については、1階に事務室(対人保健サービス)、書類倉庫、健康相談室、電気室、機械室、授乳室などを配置。北側と西側には入り口を新設する。
2階には事務室(対物保健サービス)、臨床検査室、大会議室、備蓄倉庫など、3階には検診室、研修室、調理実習室、小・中会議室、作業室兼仮置き場などを置く。
施設整備工事は18、19年度の2カ年で進め、20年4月の供用開始を目指していく。
また、犬・猫収容施設の動物愛護センター整備も計画しており、できるだけ市有地の中から建設場所を決定し、順調ならば来年度にも設計作業に着手する見通しだ。
【図=配置図、増築棟1~3階平面図】