記事

事業者
栃木県那須地区広域行政事務組合

10年9月にも食肉センター事務所新築・と畜場と殺解体室増築を発注

1998/07/31 栃木建設新聞

 那須地区広域行政事務組合(管理者・斎藤典男黒羽町長)は、同組合食肉センター(大田原市町島字和久前六六-二)の事務所新築工事及び、と畜場と殺解体室増築工事に着手する。事務所は老朽化に伴う新築、と殺解体室はO-157対策のため、衛生的な食肉処理を行うのに十分な広さと設備を整備する。現在、設計作業を進めており、九月中旬ごろには工事発注となる見込み。設計は(株)フケタ設計(宇都宮市大曽一-五-八)が担当。当初予算には、と畜事業特別会計に設計委託料三百七十三万円、工事請負費一億五千六百二十七万円を計上した。

 現在の同センター事務所の構造と規模は、木造平屋建て約四十坪。老朽化が目立ってきたため、規模は変更しないものの、S造一部モルタル平屋一部二階建ての建物に一新することになった。内部には事務室や休憩室、会議室などを設けてビデオを利用した衛生講習などを実施していく予定。

 と畜場の構造はS造モルタルルーフぶき。うち、と殺解体室は約三十坪と手狭な状況。最近猛威をふるうO-157などの対策として、約九十坪ほどを増築。作業に十分なスペースを確保し、一頭ずつ隔離して食肉処理ができるようにする。

 現況は、牛用と豚用の二つのラインがあり、豚用ラインについては自動化が進んでいるものの、牛用ラインについては職員がほぼ手作業で行っており、効率も悪くなっている。そのため、牛用皮むき機などの設備も導入。加えて、内蔵処理室にある水槽も老朽化しているため、ステンレス製のものにして衛生的な食肉処理に努めていく。完成は来年三月ごろを予定している。

 食肉センターは、大田原市町島地内の一級河川蛇尾川の西側に立地。現在工事が進められている市道1-一号線の南側に当たる。



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら