土浦市学務課が進める学校給食センターの再整備事業で、㈱綜企画設計茨城支店(牛久市)による基本設計がまとまった。新施設は新治庁舎跡地(藤沢970ほか、敷地面積6883・67㎡)に、S造2階建て、延べ4931・76㎡で整備する。調理能力は1日当たり1万2000食。これから年度内に実施設計を策定し、来年7~8月ごろに工事入札を建築、電気、空調、給排水の4件分離で行う。9月議会で契約承認を得た後、10月に着工し、2020年4~5月の竣工、同年9月の供用開始を予定している。総事業費は35億3875万7000円。
新給食センターは、既存の第1センター(下高津4-5-5)と第2センター(中神立町31-5)が築40年以上経過し、老朽化が著しく、耐震基準を満たしていないことから、2施設を統合した施設として新治庁舎跡地に建てる。当初のスケジュールでは供用開始時期を20年1月としていたが、東京オリンピック関連の工事で資材調達や人材確保が難しくなることを考慮し、8カ月延期して同年9月とした。
厨房機器業者については、先行して昨年に公募型プロポーザルを実施。㈱アイホー東京支店(東京都練馬区)と茨城アイホー調理機㈱(土浦市)のJVが選定されており、綜企画設計の設計業務に協力している。
基本設計の方針は、①「安心・安全」で望ましい食環境が提供できる施設②食物アレルギーの対応が可能な施設③食育・地産地消が推進できる施設④効率的に給食が提供できる施設-。
1階(3747・2㎡)は調理部門(検収ホーム、下処理室、調理室、和え物室、アレルギー対応食調理室、コンテナ室、洗浄室、調理員トイレ)や市職員事務室、配送員控え室などを配する。
2階(1184・56㎡)は見学部門(研修室、トイレ)のほか、調理員用の事務室、更衣室、食堂、休憩室、洗濯室や市職員更衣室とトイレ、清掃員更衣室を置く。
外構については、西側に入口を設け、配送車は建物南側から東側を通って北側の出口を使う。来客者や食材搬入車は入口から左折し建物西側に駐車する。駐車場は、隣接する新治トレーニングセンターと保健センターとの共用で35台分あるほか、職員・調理員用として北側に62台分借用する。さらに、建物西側に来客用6台(うち障害者用1台)とトレーニングセンターの北側に30台分を新設する。
工事は建築、電気設備、空調設備、給排水設備の4件分離で来年7~8月にも一般競争入札を執行する見通し。外構工事を建築工事に含めるか、分離するかは未定。
また別途、北側の既存市道の拡幅工事(L220m、W2・7m→4m)も計画しており、道路課から19年度にも発注となる見込み。
【①イメージ図②配置計画】