記事

事業者
栃木県葛生町

体験交流施設建設の設計を奥沢建築設計室・土沢設計JVが担当、工事発注は9月上旬

1999/08/18 栃木建設新聞

 葛生町は、山村振興等農林漁業特別対策事業を導入して、あきやま学寮隣接地(秋山地内)に体験交流施設の建設を計画している。設計は、奥沢建築設計室(葛生町)・土沢設計(佐野市)JVが五百五十万円で担当。来月上旬には建築工事を発注し、年度内の完成を目指す。当初予算には、山振特対費に四千百五十五万九千円を計上した。

 体験交流施設が建設されるのは、町北部にある山村体験交流施設あきやま学寮から、県道万町秋山線を挟んだ東側。目の前には一級河川秋山川が流れ、周りは森林に囲まれた自然豊かなところ。

 計画では、木造平屋建て四〇〇㎡ほどの施設を建設。内部では、そば打ちなどの農山村の生活体験ができる機能を盛り込む。また、施設の周りには若干の広場を築造。一部に張り芝を施し、キャンプファイヤーなどに活用する考え。

 あきやま学寮は、国土庁の山村都市交流環境整備モデル事業により、小学校跡地を利用して整備されたログハウスの宿泊施設。内部には研修室、ホール、大浴場、レストランをはじめ、町で出土した化石類を展示する資料室などが配されている。

 近年は、県南地域や首都圏などから個人・団体を問わず、年間二万人ほどが訪れ人気となっている。しかし、雨天の日などに楽しめる機能がなく、利用者からも何らかの農山村体験ができる施設をとの声が出ていた。

 また、あきやま学寮の周囲には縦穴・横穴式住居の宿泊施設である「古代生活体験村」や、主に家族連れやグループ向けのログハウスの宿泊施設である「ウッドランド森沢」もあり、これらとリンクさせることで、一層の集客増を狙う。



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら