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茨城県土木部

つくば養護学校着工へ/17年度の主要営繕工事/高校再編整備で3校新設

2005/04/21 日本工業経済新聞(茨城版)

 県土木部営繕課は、平成17年度の営繕工事の概要をまとめた。17年度工事額は、年度所属額ベースで約75億円(新規約68億円、継続約7億円)、各部局からの工事依頼件数は183件。主な新規工事は、一般営繕では環境監視センター新築工事(ひたちなか市、RC造2階建て延べ2000㎡)など。学校営繕では、つくば養護学校(仮称)新築工事(つくば市、RC造3階建て延べ1万1380㎡)に着手するほか、県立高校再編整備で3校の学科棟新築工事も実施する。設計委託では、営繕委託費1億5400万円、振替委託費1億6700万円を計上し、一般営繕で古河保健所耐震改修の実施設計、学校営繕では高校3箇所の体育館耐震補強実施設計を予定している。

 17年度の工事額は16年度当初予算比で約98%、件数は約101%で、前年度並みの規模。新規着工を予定する建物はほぼ設計がまとまり、各施設とも端正で現代風の設計に仕上がったという。

 つくば養護学校は、つくば市玉取地区約3・5haに、県内初の知肢併設型養護学校として建設する。総事業費は約49億円。建物はRC造3階建て延べ1万1380㎡規模で、児童生徒数は約180人(50学級)。計画施設は、校舎(管理棟、小・中・高等学部)、体育館、屋外プール、運動場など。実施設計はレーモンド設計事務所・岡野建築設計事務所JVが担当。

 計画では、17年度に建物建設工事に着手、18年度まで継続で建設を進め、19年度に開校する。建設工事費は、県の17年度予算に事業費約36億円の債務負担行為(18年度まで)を計上している。

 環境監視センターは、ひたちなか市西十三奉行地区の県原子力オフサイトセンターの南側に建設する。計画規模はRC造2階建て延べ2000㎡。実施設計は柴建築設計事務所・中建築設計事務所JV(水戸市)が担当。

 スケジュールは、17年度に建物建設工事、18年度に付帯設備の設置、測定器機の移設、19年度開所となっている。

 県立高校再編に伴う新棟整備では、3高で着工する。

 そのうち高萩地区新校総合学科棟新築、大宮地区新校工業科実習棟新築は17年度と18年度の継続事業で、江戸崎総合高校総合学科棟新築は17年度単年で建設する。設計担当は、高萩地区が匠建築研究室・眞建築設計室JV、大宮地区がパル綜合設計・戸田巧建築研究所JV、江戸崎地区が根本建築設計事務所・四方建築設計事務所JV。

 17年度の一般営繕、学校営繕、設計委託の概要は次のとおり。

【一般営繕工事】

 17年度工事額は約33億円(16年度は約34億円)、工事依頼件数は100件(16年度は83件)。主な工事は次のとおり。

◆環境監視センター新築工事(ひたちなか市、RC造2階建て2000㎡、工事期間17年度、新規)

◆中央病院PET施設整備工事(友部町、RC造2階建て520㎡、17年度、新規)

◆波崎レクセンターハウス新築工事(波崎町、S造平家建て680㎡、17年度、新規)

【学校営繕工事】

 17年度工事額は約42億円(16年度は約42億円)、工事依頼件数は83件(16年度は98件)。新規工事額は約35億円、継続工事額(債務)は約7億円。主な工事は次のとおり。

◆古河第一高校管理・普通教室棟改築工事(古河市、RC造4階建て3347㎡、工事期間16・17年度、継続)

◆つくば養護学校(仮称)新築工事(つくば市、RC造3階建て1万1380㎡、17・18年度、新規)

◆高萩地区新校総合学校棟新築工事(高萩市、RC造4階建て2650㎡、17・18年度、新規)

◆大宮地区新校工業科実習棟新築工事(常陸大宮市、RC造4階建て2456㎡、17・18年度、新規)

◆江戸崎総合高校総合学科棟新築工事(稲敷市、RC造3階建て1517㎡、17年度、新規)

◆その他、潮来高校、つくば工科高校、土浦第三高校の3箇所で耐震補強工事を予定。

【設計委託費】

 17年度の営繕委託費は1億5400万円(16年度比約93%)。工事の主管課からの振替委託費は1億6700万円(16年度比約65%)。

【一般営繕工事の主な設計委託】

◆古河保健所耐震改修工事実施設計(古河市、RC造2階建て1133㎡、設計年度17年度)

【学校営繕工事の主な設計委託】

◆波崎高校体育館耐震補強工事実施設計(波崎町、RC造2階建て1866㎡、17年度)

◆土浦工業高校体育館耐震補強工事実施設計(土浦市、RC造2階建て2009㎡、17年度)

◆総和高校体育館耐震補強工事実施設計(総和町、RC造2階建て1462㎡、17年度)



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