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埼玉県所沢市

PFIで新所沢公民館建替/パシフィックら6物が提案書

2005/05/02 埼玉建設新聞

 所沢市は、新所沢公民館を複合施設として建て替える計画で、PFI可能性調査をプロポーザル方式による業者選定で委託する。既にパシフィックコンサルタンツ、ランドブレイン、三菱地所設計、オリエンタルコンサルタンツ、日本工営、りそな総合研究所の6社を指名。企画書も提出済みで、19日に審査、24日に委託業者を決定する。施設は公民館、市役所出張所、図書館、児童館で構成する複合施設になり、必要面積は、延べ4000㎡規模を見込んでいる。

 新所沢公民館は、緑町1-8-3に位置し、地区体育館を併設。総延べ床面積2137・22㎡規模、公民館部分はRC造2階建て、延べ1350㎡。昭和47年に開館、老朽化が著しく、改築が迫られている状況。

 建て替えの際には、地域の拠点とするため、出張所などを併設した複合施設にすることで方針を定めた。さらに財政面で、効率的に進めたい考えから、民間資金などを活用するPFI手法の導入可能性を探ることになった。

 複合化については、近隣(緑町3-16-7)にある新所沢コミュニティセンター内の出張所、児童館の機能も盛り込む。さらに地区内に図書館が無いため、新規に組み入れる。

 建設場所は、隣接する新所沢保育園とつぼみ保育園が移転するため、その敷地を利用。併設の体育館は平成2年完成(787㎡規模)と比較的新しいことから、手をつけずに残す。

 PFI導入に関しては昨年度、総合政策部次長を委員長に13名からなる検討委員会を発足。今年2月3日、4月7日に会議を開いており、次回5月13日にも開く。

 さらに庁内担当課の代表10名による「プロジェクトチーム」も編成。このほど、第1回会議を開催した。PFI可能性調査委託後は、コンサルタントもチームに参加し、協議を進める。

 市が15年度にまとめた「PFI活用に関する基本指針」によると、導入検討に際しての事業規模は、設計と建設を含む施設建設費は、概ね10億円以上または維持管理、運営費が単年度で概ね1億円以上などと位置付けており、これに沿うと新所沢公民館も10億円超の大型事業となる。



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