記事

事業者
東日本高速道路(株)

増穂IC以南の延伸整備を/~吉原JCT区間4341億円/中部横断自動車道

2005/05/12 山梨建設新聞

 日本道路公団は本県に係る中部横断自動車道建設で、昨年3月20日に供用を開始した南アルプスICから増穂IC間延長6・4kの整備を195億円の事業費で進めているが、今後これに続く増穂ICから静岡県静岡市の吉原JCTに向けた工事を順次、延伸していく。同区間は延長約59k(うち県内47k)あり、総事業費には4341億円が見込まれる。同公団では、今年10月の民営化を控えており、今後の進捗は民営化会社の経営判断に任されることになる。

 同公団は今年度の中部横断自動車道整備として、増穂舗装工事(L6・5k)、南アルプスTBETC設備工事(交通情報設備・料金所1箇所)、増穂IC~南アルプスIC間道路情報板設備工事(交通情報設備・可変式道路情報板7面ほか)などを進める計画で、同区間の出来るだけ早期の供用を図っていく。同区間では現在、橋梁上部工事、増穂インターチェンジ工事等が進められており、今年3月末時点での工事進捗率は55%となっている。

 同区間を延伸する静岡県境~増穂間については、平成10年12月25日に施行命令を受け、県や沿線市町村および関係機関への事業説明を経て、12年2月から順次測量、土質・地質調査、地すべり調査等を実施。

 14年7月の六郷~増穂間の中心杭の打設に続き、昨年11月から今年3月にかけて県境~富沢IC間の中心杭打ちが行われ、同区間の中心線も確定した。同区間は、山梨県と静岡県の境から南部町福士真篠地内に至る延長約9・6kで、車線数は暫定2車線(用地4車線)で、設計速度が時速80k。区間内にはインターチェンジ1箇所を予定し、富沢ICから一般国道52号線と連絡する。

 道路関係四公団の民営化については、高速道路(株)(仮称)と、独立行政法人日本高速道路保有機構(仮称)が設立。高速道路(株)(仮称)は、現状の四公団の業務を引き継ぎ、高速道路の新設その他管理等を行う東日本高速道路(株)(仮称)等6会社を設立し、その名称、目的、事業範囲などを定める。

 建設中・計画中の高速道路に関しては、国土交通大臣が会社と協議して、会社が建設等を行うべき区間を指定することになっている。



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら