国土交通省北首都国道事務所は、今年度からの試行が位置付けられている「設計変更審査会」について、積極的に取り組む意向を示した。各事務所1、2件程度という局からの目安件数を、大きく上回ることになりそうだ。
同審査会は、設計変更業務の抜本的な改善策として、今年度から関東地方整備局管内の各事務所で行われるもの。これまで設計変更は、担当職員から係長、課長、副所長、所長といった具合に、段階的に決裁していく流れだった。これに対し同審査会は合議性となっており、各人が共通認識を得られることと、スピーディーな手続きが見込まれている。
また、これまで「担当者によって温度差がある」という声も一部で聞かれていたため、透明性・公平性の向上を図ることもねらいの一つ。
審査会は、事業担当副所長(技術)を委員長とし、そのほか、調査担当副所長(技術)、事業対策官、工事施工管理官、工事発注担当課長、工務課長、調査課長、当該工事担当主任監督員で構成する。
審査は、原則として1工事あたり2回実施。その結果を本官契約の場合は局長に、分任官契約の場合は事務所長に報告する。その後は、従来と同様に両者が採否を決定する流れ。