越谷市が「健康増進とふれあい」をテーマに、東埼玉資源環境組合用地に建設を計画していた第三老人福祉センター等複合施設整備事業が動き出す。同組合から施設整備に関する土地利用について、概ねの了解を得たことによるもので、市は今年度、都市計画変更に向けた作業に着手する。各種作業が順調に進めば、早ければ十三年度の着工が見込まれる。施設計画は、第三老人福祉センターほか、温水プール、体育施設や、温室などを内包する複合型で、規模は二階建て、延べ床面積五、〇〇〇㎡-六、〇〇〇㎡程度。
複合施設は、同組合の余熱を利用して、第三老人福祉センターを核に、トレーニングルーム、温水プール、温室などを整備し、若者から高齢者まで幅広い年齢層に利用してもらおうというもの。
建設予定地は増林三丁目地内の同組合し尿処理場跡地など約一・二ha。昨年十一月、同組合(当時・東部清掃組合)の理事会で了承されている。用地の確保については買収、賃貸ほか、組合側から将来の清掃施設建設用地を確保しておきたいとの要望があれば、土地を交換するなど、今後、組合と協議を進めていく。
建設にあたっては、建設地の都市計画変更が必要。現在は、ごみ処理施設として都市計画決定されているため、これを除外する作業で、計画変更手続きまでは約一年かかるもよう。
実施設計は、都市計画決定に合わせて委託する方針だが、施設機能については、市民参加の検討委員会を設置して具体化を図っていく。委員会設置は十二年度を予定しており、早ければ同年度中に実施設計に着手したい考え。
核となる老人福祉センターは、多目的ホールや教養娯楽室、研修室、視聴覚ライブラリー、調理室、園芸・陶芸・工芸室、浴室などを想定。温水プールや散策ができる温室は余熱を利用。
複合施設整備は、九年度に石井桂建築研究所(中央区)が基本設計を実施したが、用地の確保について調整が長引き、同年度に計上していた実施設計費を同三月議会で減額補正した経緯がある。