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栃木県小山市

小山南工業団地整備事業、12年度から造成工事に着手

1999/08/24 栃木建設新聞

 小山市は、小山南工業団地整備事業(生井地区楢木地内、開発面積約九・二ha)について、今後の見通しを示した。今年度は用地買収と並行して、農村活性化土地利用構想に基づく県との協議を進め、来年度から造成工事に着手。十四年度には、区画の分譲にこぎ着けたい考え。基本設計は昨年度、(株)アール・ピー・アイ(東京都文京区小石川二-二-一二)が千九百八十万円で担当した。

 計画では、U字型の形状を成した予定地(分譲面積約六、七〇〇㎡)に十八区画程度を整備。一区画当たりの面積は三、〇〇〇㎡台を中心に、進出企業の意欲に応じて一、〇〇〇㎡や五、〇〇〇㎡など、弾力的に区画割りを設定する。

 工事は現況が水田となっていることから、盛土を施し地盤を安定化。外周には幅員四mの周回道路を巡らせ、内側には幅一〇mの緩衝緑地帯を設ける。構内には、幅員一二m(歩道二m)の構内道路を走らせ、団地内の排水を処理する調整池(約六、〇〇〇㎡)、公園・緑地(約三、〇〇〇㎡)、簡易水道施設、集会所なども整備する。

 既に、製造業を中心に十社が進出に意欲を表明。今後も企業側にパンフレットなどで進出を呼びかけ、市内中小企業の再配置や市の工業振興に寄与する企業を選定していく考え。

 開発予定地は、市南端部に位置する市街化調整区域内。区域東側には一級河川思川、西側には同与良川が南北に貫流。道路は、東側を国道四号、西側を一般県道南小林松原線が南北に縦断。北側には主要地方道藤岡乙女線が東西に横断している。また、東北自動車道佐野藤岡インターチェンジから約一二km、新四号国道から約七・五km、国道五〇号から約六kmと交通アクセスにも恵まれている。



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