桐生市と大間々町を結ぶ林道梅田小平線の整備を進めている県桐生環境森林事務所は今年度、開削工事を桐生市側で延長400~500m、大間々町側で延長200~300m実施するほか、(仮称)忍山トンネルの残土処理場で土留工を計画している。また、トンネルの整備については、早ければ18年度から掘削工事に着工し、25年度の全線開通を目指す。
同線は、桐生市梅田5丁目と大間々町小平を結ぶ延長23km、幅員5mの林道として、山村振興代行事業で平成2年から事業着手されている。ルート上には、県道沢入桐生線と交差するほか、その他の林道とも連結し森林整備の効率化を図っていく。
また、桐生市梅田町地内の忍山工区では、忍山トンネルが整備される。
同区域は、傾斜が急な山道なため、延長250m、幅員5m。ナトム工法で掘削工事を行い尾根を貫くようにトンネルを整備する。また、同線の整備にあたり、計画区域の林業地2197haのうち人工林が1512haと、県内有数の林業地帯となっていることから、間伐をはじめ林業整備の促進に期待がかかる。
これまでの進捗率は49%で、約9・5kmの整備を終えている。また、全線開通は25年度を予定しており、総事業費66億2020万円を試算している。
工事に先立つ設計は、国際航業(群馬営業所=高崎市栄町14-1電話027-328-6400)が担当している。