高根町は、今年度の目玉事業となる「花関所の郷・南清里フラワーパーク」整備にかかる二件の工事入札を三十一日に執行する。既に指名業者に通知し、二十日には現場説明を終えた。発注にあたっては工事全体を、建築一式に造成等の土木を含む主体工事と、花の植栽工事の二本に分離。各指名メンバーは公表されていないが、主体工事については、それぞれ大手ゼネコンと県内業者で構成するJV一〇者になった模様だ。同公園の整備にかかる全体事業は、約一〇億円にのぼる。
同事業は、農地の景観形成を図りながら、地域の活性化につなげる目的で、長沢地内にある大門ダム南側の農地(約九ha)に花をテーマとする交流公園を整備するもの。園内には、季節を問わず花の観賞が楽しむことのできるフラワーガーデン(五、一八〇㎡)や展示温室(硬質ビニール造一二〇㎡)をメーンに、芝生広場や、体験農園などを整備。また、会議室や直売所を備えた総合交流ターミナル施設(木造平家建て延べ床面積五〇三㎡)、軽食レストラン棟(同三〇〇㎡)、二棟の加工体験工房(S造二三一㎡)などの建物も設ける。
また、傾斜地にある場内の移動のために、昇降用のリフト(鋼製一六人乗り)や駅舎も設置される。
町では、同施設を地域振興や都市と農村の交流拠点に位置づけ来年春のオープンを目指す。
なお、公園全体の設計業務は、日本工営(東京都千代田区〇三-三二三八-八三二一)が担当した。