地域間の情報格差の是正や地上波のデジタル放送化への対応などを図るケーブルテレビ施設の整備を計画している神流町は先月31日、同町臨時議会を開き群電(前橋市)が落札した工事請負締結議案を可決した。
請負金額は3億980万円、工期は18年3月20日まで。
テレビ放送受信設備の老朽化や、2011年7月から開始される地上デジタル放送、また緊急告知時などの情報格差の是正、さらにはインターネットの環境整備面等を改善するため計画されたもので、昨年9月補正で設計費を計上し、情報システムコミュニケーションズ(山梨県韮崎市穂坂町宮久保4393-1電話0551-21-2088)を特定し、18年度の開局へ向け本格的な準備に着手してきた。
計画によると、システムは地上デジタル波と双方向機能にメリットのあるFTTC方式を採用。集落までの幹線伝送路を光ケーブルとし、支線や各家庭の引き込みに同軸ケーブルを使用、光ケーブルを敷設する。
また、同町役場の北側に位置する有線放送棟の2階にある有線放送室を改修しスタジオとして利用。緊急告知の放送については既存の有線放送と防災行政無線の外部スピーカーを活用する。
ケーブルテレビの整備に伴い、NHKや民放の再送信のほか、同町の専用チャンネルを設け、行政情報放送も行う予定でいる。