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埼玉県越谷市

5haの農業自然公園/基本計画策定へ/

2005/06/13 埼玉建設新聞

 越谷市は、仮称・農業自然公園整備事業を進めている。今年度当初予算には、基本計画策定委託費を盛り込み、増林地区農業推進検討委員会から出された4つの方向性踏まえ、計画の具体化を図る。合わせて、商店街活性化推進事業と連動させ、市街地の空店舗を活用したアンテナショップを開設。運営や生産方法などのノウハウを将来的な整備に生かす考え。

 現段階での対象地域は、農業技術センター(増森1-69)周辺の5ha程度を想定した増林地区。

 増林地区農業推進検討委員会から打ち出された方向性は<1>31万市民と首都圏近隣住民が農業と触れ合える機会づくり<2>新しい農業形態の確立と市の都市農業を育成し、インキュベーター(事業の発足を助ける)<3>地元の豊な自然をいかした農と自然の共生を学ぶ<4>農業者と都市住民、生産者と消費者を結びつける(コミュニティ形成)――の4項目。

 施設整備に関しては、直売所や加工所、温室ハウスなどが挙げられた。

 これまでの流れは、増林地区農業推進検討委員会を15年度に発足し、検討作業を開始。農業技術センターを核とし、要望が高い新鮮で安全・安心な農作物が供給できる産地直売施設、農業者と消費者との交流、後継者の研修育成の場、市民の憩いの場などを想定した。

 同公園の整備計画は、都市農業推進基本計画の重点プロジェクトに位置付けられているもの。

 今年度事業費は、基本計画策定委託費150万円、アンテナショップ実施事業補助240万円。



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