国土交通省は各種データ連携の基盤となる「国土交通データプラットフォーム(仮称)」の整備計画を本年度内に策定する。国交省が数多く保有するデータと民間等のデータを連携し、国土に関する情報をネットワーク上に構築された仮想的なサイバー空間上に再現することで、業務の効率化や施策の高度化、産学官連携による技術革新の創出を目指す。2019年度には基盤地図上に地盤データと構造物データを位置情報でひも付け、同一地図上に表示する「インフラデータプラットフォーム」の構築・分析を試行する見通しだ。
また一部の地域では19年度に都市の3次元モデル化を試作する。モデル化に当たっては自治体構造物のデータと、民間建築物の建物形状や家屋課税台帳などのデータとの連携も視野に入れる。
経済活動や自然現象のデータを用いてサイバー空間上で観測・実験した結果を現実の空間に反映させることで、課題解決につなげる考え。
なお国交省では政府が昨年6月に閣議決定した統合イノベーション戦略に沿って、20年度に分野間データ連携基盤を整備し、22年度の本格稼動を目指していく。