さいたま市都市局が年次的に進めている、秋葉の森公園整備事業は今年度、先行区域で未着手となっている1・2haのピクニック広場を対象とした設計業務を行う。明日、入札を執行し、施設コンセプトや工程計画などをまとめ、早ければ今年度中にも一部工事を予定している。
秋葉の森公園は、西区中釘地内20haのうち、10haを先行区域として位置づけ、これまでに約3・4haを供用済み。
今回、設計に着手するのは、供用部に隣接したエリア。ピクニック機能をメーンとしたコンセプトをまとめながら、園路整備ほか、区域内を流れる指扇辻川の水辺空間を生かした有効利用策をまとめる。また、残る区域の整備も視野に入れながら、作業ヤードの確保なども検討する。
工事は、残された自然を極力生かし、生態系の影響を考慮して整備を進める。
秋葉の森公園は現在、多目的広場や駐車場、管理棟ほか、Jリーグ大宮アルディージャも練習場として利用しているサッカー場などが完成。
今後は、地区北側の森と水辺ゾーンの整備を計画。オオタカなどが生息する同地区には、自然環境を維持保全しながら、管理用道路、遊歩道などの整備に止める。
最終工区となる南側のヨシ原と水辺のゾーンは、市土地開発公社所有地。市は、用地を買い戻した後から、順次、整備に着手する。