県矢板土木事務所は、今年度からの新規事業となる一般国道四六一号船生バイパス(塩谷町)について、全体計画の概要を明らかにした。全体計画延長五、四〇〇mを主要地方道宇都宮船生藤原線を挟んで二工区に分割。今年度は一部詳細設計、用地測量、用地買収に着手する考え。
計画によると、バイパスの起点は船生字船場地内、終点は同天頂地内。起点から宇都宮船生藤原線接続部までの延長二、五〇〇mを第一工区、接続部から終点までの延長二、九〇〇mを第二工区として分割整備する。第一工区が完成した時点で暫定供用すれば、宇都宮船生藤原線までを先行してバイパス化することが可能となる。
バイパスは、現道の南側に弧を描くようにルートを設定。車道部の幅員は一四mとし、歩行者用通路として側道を両側に設ける。
また、ルート上を一級河川土佐川、同富沢川などが貫流しているため、構造物として第一工区内に橋梁二橋、第二工区内に橋梁一橋の架設が計画されている。
加えて、同地域では船生東部、船生中部の圃場整備、一級河川富沢川の河川局部改良などが進行中のため、これらとの整合性を図りながら、詳細な年次計画などを煮詰めていく考え。
四六一号の現道は、船生字天頂地内から同新田地内にかけて、全幅九mの歩道なしの状態となっている。地区内にある船生西、船生東、船生の三小学校、船生中学校の児童・生徒が危険な通学を余儀なくされているほか、朝夕の通勤時の交通量増大、行楽時の渋滞、農業機械が道路を横断できないなどの声が上がっていた。
















